実験経済学系の計量分析、ミクロ計量分析のトピックが中心。手軽な入門書。
★★★★☆
政策効果の計量分析や実験系のミクロ計量経済学の入門書としては良い。含まれるトピックは、定量的なリサーチクエスチョンの立て方、基本的なOLSモデルに始まり、difference in difference、非連続関数の近似、IVなど。
タイトルの通り、ダグラス・アダムスの『銀河ヒッチハイクガイド』シリーズからの引用がちりばめられている。
手軽で親しみやすい一冊。
ただし、時系列データの分析方法やF検定、t分布の性質に関する説明はほとんどなく、少し物足りなさを感じる。
計量経済学における入門レベルの基本的なトピックスを網羅したいならば、少し分厚いが、Wooldridgeの "Introductry Econometrics"がおすすめ。