【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:川口和久/著 出版社名:講談社 シリーズ名:講談社現代新書 1460 発行年月:1999年09月 関連キーワード:トウキユウロン コウダンシヤ ゲンダイ シンシヨ 1460 とうきゆうろん こうだんしや げんだい しんしよ 1460、 コウダンシヤ コウダンシヤ 2253 こうだんしや こうだんしや 2253、 コウダンシヤ コウダンシヤ 2253 こうだんしや こうだんしや 2253 巨人、広島で18年投げ続けた左腕による渾身の野球論。投手と打者の間には何があるのか。 第1章 投手とは何か第2章 右の強打者・左の強打者第3章 先発とリリーフ第4章 巨人と広島-両極端のプロ野球チーム第5章 無礼なピッチャーとして
肉声で語られた本音の投手論
★★★★★
新書ではあまりないことであるが、スポーツ選手の著書、というと「ほんとに自分で書いたのか?」という疑いをもって見られがちなのは事実である。
その点、本書は冒頭の「はじめに」で爆笑とともにそういう疑惑を払拭してくれている。
「さびしいからみんな一緒に生きていこうよ、一緒に飲もうよ、うんこしようよ、というのではなくて、常に自分の生き方をはっきり他者に提示しながら生きる。そういう存在です。」
講談社現代新書に「うんこ」という言葉を使ったのは川口氏が初めてではなかろうか。
こういう下品で「スベリそうな」ギャグは、ゴーストライターでは絶対に使えない。本書は「聞き書き」に近い会話体で書かれているので、あるいは講演や口述を文章に起こしたものかもしれないのだが、それゆえに「川口という個人」の肉声が実によく「聞こえてくる」。
内容も、まとこに面白い。野球ファンなら必読である。
2010夏の「希少本・復刊本フェア」で店頭に並んでいた。フェアを企画した講談社に感謝したい。
意外と理論派だった
★★★★★
元広島の川口和久の投手論。
現役時代のイメージに反して、川口ってこんなに理論家だったかな?と思い出しながら読みました。
自身の体験を意外と冷静に分析していますので、一般的に投手がどういう哲学や思想を持った生き物なのかがよく分かって、それなりに楽しめました。
特に達川との逸話は、お互いの性格が滲み出てて面白かったですね。
いい意味で期待外れな人
★★★★★
2日で読み終わる。良質で読みやすい本。僕はこの投手のことを少し誤解していた。というのは、この投手は真面目、一生懸命というイメージを持っていたのだが。
しかしこの人のような考えの人がもっとたくさんいれば、きっと日本のプロ野球は面白くなる。
読みやすい投球論
★★★★☆
川口投手の体験から来る投球論。内容も明快でとてもわかりやすい。タテとヨコの投手の違い。タテのピッチャーが三振を取るためには、攻め方を工夫するのがよいか。気持ちの面も含めて書かれている。先発とリリーフの違い。とくに先発とリリーフとではフォームまで変わってくるので驚いた。これは先日亡くなった宮田ピッチングコーチの理論らしい。その他巨人と広島の違いなど嫌みなところが全くない本。自分の考えが一番素晴らしいというのではなくて、同時期の北別府投手との比較を客観的にしながら論を進めており、読んで爽快な気分になる。
他人の意見を大切にしましょう
★★★★★
前半はピッチングの基本、後半は自身の思い出を中心に語ってくれています。語り口もとても読みやすいです。
ピッチャーとはどんな人達なのか。タテの投手とヨコの投手がいること。試合に入るのは、高速道路に入るようなもの。先発とリリーフでフォームが違うこと、などなど。先発とリリーフ、巨人と広島、活躍と不振、両方とも経験したピッチャーだから、両面を夫々冷静に解説してくれます。
また、一方でそんな風に長年一軍で投げられたのは、「第三者の意見をすごく大事にしたことも理由」としています。
デュプロの社長の「仕事ができないヤツは酒を飲んじゃイカンよ」とか、宮田コーチ・達川捕手・安仁屋コーチ・大石コーチ・古葉監督のアドバイスなども、川口投手は大切にして、それを生かしていきます。
他人の意見を一切聞かない、かと言って自身に能力もない、とっちゃん坊やの多い世の中、川口投手の謙虚な姿勢を見習おうと思います。