週一回、保育園で4〜5歳児に英語絵本の読み聞かせをしていますが、英語に触れ始めたばかりの子供には「反復系」のストーリー展開(次々と登場するキャラクターが同じ動作を繰り返したり、同じ文が何度も出てくるもの)は親しみやすいようです。「英語を学ぶ」という観点からすれば「Good Night」と各動物の名前を覚えられる程度ですが、各ページの絵に技が効いていて、子供が様々な着眼点を持って読み勧められる深さのある本です。守衛さんの奥さんに引き連れられて動物達が動物園に帰るシーンでは溜め息とも安堵とも言えない不思議な歓声が子供の間からこぼれ、ラストで再び盛り上がります。必ず「もう一度!」とせがまれる人気の秘密は、反復から生じるわかりやすさと、ほのぼのとしたストーリーにあるのでしょう。う少し英語に慣れている子供が対象ならば、「Where is the key?」「Who is behind the giraffe?」といった問いかけをしながら読んでもよいと思います。