基礎編では、マッサージのしかた、ファンデーションの塗り方、影の入れ方、眉の描き方など、顔を立体的にとらえて、表情を若々しく、肌を生き生きとよみがえらせる方法を紹介する。パーソナル編では、30代のくすみ肌、40代後半の老化が始まった肌のケアなど、悩み別に実践的なケアの方法を説く。黄色いファンデーションを使用したり、眉はかみそりでそるなど、一般的なメイクの定石から離れたオリジナルな方法が登場する。ここが「革命」といわれるゆえんだろう。
「化粧ってメイク・アップなんですよ。化けるんじゃなくて、今ある自分を『アップ』するもの、もっとポジティブで大切なものなんです」という著者自信、心臓疾患による赤ら顔に悩まされていたという。しかし、表紙でほほえむ著者はもうすぐ50歳に手が届きそうな女性とは思えない。若々しさがこぼれんばかりだ。化粧を「気粧」と書きかえたいと言う彼女だが、内面のポジティブさが顔に出ることを自らが体言している。(齋藤聡海)