冒険と謎解きが好きな子供と(子供らしさを失っていない)大人におすすめ
★★★★★
孤児院の学校では優秀すぎて友達ができない11歳のReynieは、「gifted children(天賦の才がある子。マルチプルインテリジェンスによる定義なので天才児とは異なる)に特別な機会を与える」という新聞広告に応えてテストを受ける。だが、このテストがとても奇妙なのだ。ただ勉強ができるだけでは合格できない難関のテストに受かったReynieは、自分とは異なる才能(この作品ではマルチプルインテリジェンスが鍵のようです)を持つKate, Constance, Stickyの3人と出会う。
彼らを集めたのは、ナルコレプシーがある奇妙だけれども親しみのわくMr.Benedict。Mr.Benedictは、世界制覇をたくらむMr. Curtainの野望を阻止するために、才能がある子供たちをトレーニングしているのだった。
Reynieたちは、それぞれの特性を生かしてMr. Curtainの悪の計画を調査する。
普通の社会にフィットインできない子供たちがそれぞれ独自の才能を生かして悪と戦う、というプロットだけでなく、ユニークな登場人物や謎解きの楽しさなどが詰まっている。ハリー・ポッターほどではないが、根底にちゃんとした社会哲学があり、謎解きや冒険、友情などポッターファンの子供たちに喜ばれる要素がそろっている。幼稚園や小学校低学年の子には親が読んでやると一緒に楽しめる。