泥沼に引きずり込まれたアメリカ軍
★★★★★
下巻では、すでにたいまつを受け継がれたジョンソンが、どのような思考過程で戦争を遂行して行ったのかを、軍人と役人を交えて書かれている。国内の政治家どもの扱い方が得意だったジョンソンは、同じように軍部を動かせると信じていたのかもしれない。しかし、、、。徐々に軍部へのコントロールがきかなくなり、ベトナムへの派兵は増員されていく。そんな大統領は国民の信頼を失う。ジョンソン大統領の立場になってみれば、つ、つらい、つらすぎる。ハルバースタムは人物の性格をうまく描いているとおもいます。
同作者の静かなる戦争と並ぶ名著だとおもう。