エネルギーは次の4種類に分類されます。Physical(身体)、Emotional(感情)、Mental(心)、Spiritual(精神―ここでは、自己の価値観を大事にする心、という意味)。この中で、「身体エネルギー」がすべてのエネルギーの基礎となります。健康管理、適切な睡眠、定期的な運動は、すべてのエネルギー増加に不可欠ということです。
すべてのエネルギーは、「負荷!をかけること」そして「休息による回復」の繰り返しにより、高めていくことができます。つまり、ウェートトレーニングと休息の繰り返しで筋力が高めることができるように、感情・精神も、トレーニングにより強くすることができます。
著者は、仕事に従事する人間をCorporate Athleteと定義し、Athleteとして成長してゆくための実践的トレーニングプログラムを提唱します。その基礎となるのは、生活の中にRitual(儀式)を持ち込むこと。Ritualとは、時間をきちっと決め、「変化」を少しずつ、確実に実行していくことです。
ひとりひとりの「スキル」「活力」を高めることが必要となる今、多くの日本人に読まれてほしい本です。ぜひ翻訳されてほしい一冊です。