The Glass Castle: A Memoir
価格: ¥1,685
Jeannette Walls's father always called her Mountain Goat and there's perhaps no more apt nickname for a girl who navigated a sheer and towering cliff of childhood both daily and stoically. In The Glass Castle, Walls chronicles her upbringing at the hands of eccentric, nomadic parents--Rose Mary, her frustrated-artist mother, and Rex, her brilliant, alcoholic father. To call the elder Walls's childrearing style laissez faire would be putting it mildly. As Rose Mary and Rex, motivated by whims and paranoia, uprooted their kids time and again, the youngsters (Walls, her brother and two sisters) were left largely to their own devices. But while Rex and Rose Mary firmly believed children learned best from their own mistakes, they themselves never seemed to do so, repeating the same disastrous patterns that eventually landed them on the streets. Walls describes in fascinating detail what it was to be a child in this family, from the embarrassing (wearing shoes held together with safety pins; using markers to color her skin in an effort to camouflage holes in her pants) to the horrific (being told, after a creepy uncle pleasured himself in close proximity, that sexual assault is a crime of perception; and being pimped by her father at a bar). Though Walls has well earned the right to complain, at no point does she play the victim. In fact, Walls' removed, nonjudgmental stance is initially startling, since many of the circumstances she describes could be categorized as abusive (and unquestioningly neglectful). But on the contrary, Walls respects her parents' knack for making hardships feel like adventures, and her love for them--despite their overwhelming self-absorption--resonates from cover to cover. --Brangien Davis --This text refers to the Hardcover edition.
A Glass Castle: A Memoir
★★★☆☆
最後まで読んだという点では面白い内容だったといえるかもしれませんが、何となく後味が悪いです。作者は両親を恨んでいるのと思うし、自分の過去を残念だと思っていると思います。作者がこの本を書いた時点では子供達は全員(一番下のカリフォルニアへ引っ越して行った金髪の女の子を除いては)社会的に成功し、結婚もし、家も所有していますが、彼女は貧困、虐待、無視、盗難、詐欺などを経験します。自分勝手な事をするだけでなく、自己管理の出来ない両親の元に成長していく女の子の3歳から大人までの出来事が書いてありました。それでも母親は芸術家で父親も難しい科学の本を読む人だと褒めて書いています。両親の影響があって、長女はイラストレーターになり、次女は作家になり、長男は警官になったようです。3人の子供達がお互いをかばい励ましながらけなげに逞しく生きていったのだろうなということが伝わってきます。本には書かれていない、とても言えなかった事もあるのではないかという気もしました。アメリカの義母も読んだと言っていましたが、良い本だったという感想がすぐに口から出てきませんでした。自分のお金を出して購入しないで、図書館で探してみてはどうでしょうか?
ガラスの城は夢に終わったのか?
★★★★★
笑いながら読み、読みながら泣きました。虐待といえるくらいの環境の中で、たくましくしたたかに生きる子供たち。親はなくても子は育つというけどいないほうがましなような親、こんな家庭で育ったら誰でもグレそうなのに、それぞれの個性を生かし成長する。物語の中でガラスのお城は設計図上だけで見果てぬ夢に終わったけれど、ガラスのお城は本当に完成しなかったのだろうか?特筆すべきは、著者の描写力。的確で美しい言葉がちりばめられています。
今年2009年に読んだ中ではこの本は私のベスト1です。
★★★★★
米国アマゾンではこの本に1300人以上のレビュアーが書評を書き、そのうち1000人以上が5つ星をつけています。読者からそれほど熱い評価を得ている書とはどんなものなのか、興味津々で読み始めました。
結果、これはとてつもなく面白い本でした。今年2009年に私が読んだ100冊以上の和洋書の中で最高の一冊となりました。
著者はMSNBCのコラムニスト。ウォーターゲイト事件当時13歳ということですから、私とほぼ同年代です。本書は彼女の幼少期からニューヨークへ旅立つまでの家族の物語なのですが、彼女の両親というのが相当型破りな人物です。
父はアルコール依存症ぎみ、母は画家で金銭感覚がゼロ。定職につくことなく、幼い4人の子供とともに北米大陸を移動する浮草の日々を送っています。医療費を踏み倒したり、出勤拒否に陥ったり、子どもの貯金をせしめて酒手(さかて)にしてしまったかと思うと、最後はホームレスにまでなってしまう両親。
こう記すと、本書バックカバーでこの家族に付されたdysfunctionalという形容詞がふさわしいように思われますが、読み進めていくとこの言葉のイメージから想像されるささくれだった家族像は不思議と感じられないのです。
両親は世間一般でいうところの自律を欠いた人たちですが、人生の真理を突く箴言を子どもたちに示すことも一度ならずあり、彼らなりの愛情を子どもたちに注いでいます。
子どもたちはこの両親から人生の大きな何かを確かに受け取っていて、貧乏のどん底にありながらも両親を彼らなりに深く愛している様子が綴られています。
この親子の関係が、自分の身に起こっていたらとても忍従できそうもない類いのものであるはずなのに、ほほえましく、なんとも粋に感じてしまうのです。
限られた字数では言い尽くせない、本書の不思議な魅力をぜひ多くの読者に味わってもらいたいと感じています。
親とは何か、家族とはどういうものか、じっくりと考えることが出来た
★★★★★
離れて住んでいる娘の誕生日に、子供のときの思い出も含めたお祝いの言葉をe-メールで送った時に、「ちょっと面白い本があるよ、私はお父さんとお母さんの子供でよかった、」と冗談交じりに言って紹介してくれたのがこの本である。即ち、これはそういうことを髣髴とさせるような物語なのである。
ここに書かれているような、自分の欲求や生き方を優先して子供の教育や養育を構わない親は、無責任でだらしのない無教養な人、と一般的に思われがちであり、それ故にそういう親を持つ子供の悲惨さにやりきれない思いをし、けなげな生き方に感動する、という筋書きに普通はなるのだろうが、この話はちょっと違う、ちょっとどころか大変に変わった話である。
母親はいいところの生まれで教養もあり絵の素養もある。一方、父親は貧しい家庭に育ち、環境も悲惨なものであったが、自力でそういう環境から抜け出して海軍で教育を受けて才能を開花し、一流の腕前を持つ技術者になった。
そういう両親だからなのだろう、子供達との会話は粋である。子供に対する愛情が、腹を空かせないように日々の糧のために稼ぎ、見苦しくないように服装を整え、或いは快適な住まいを与える、ということだけではないと言うのであれば、この親は子供を慈しみ愛することができるので普通の親である、とは言える。更に言えば、病院の支払いを踏み倒して逃げたり、子供の貯金を勝手に使ったりと、世の中の善き親がしないようなことを平気でやるが、そういう親であっても、或いはそういう親だからこそ、と言えばよいのか、子供たちは両親の中に良いところを見つけて、家族としていたわりあっている。
子供の育ち方は環境によって変わる、とはよく言われる言葉ではあるが、このずぼらな母親とアルコール中毒の父親の元で、よく子供たちは立派に育ったものだと、その言葉の意味をもう一度考え直さなければいけないな、と思ったりしたものである。
the glass castle
★★★★★
空港の売店で最初のページを立ち読みした時から
作品の世界に引き込まれた。
飛行機に乗るとすぐに読みはじめ、ホノルルから東京そして千歳空港へと
夢中で読んでしまった。
魅力的で非現実的で反社会的な親達の言動
4人の子供達は、貧困、空腹の中で同世代から排除されながら成長する。
極貧の生活の中に
宝物のようなエピソードが輝く。
父親からプレゼントとして夜空の星をもらったこと。
移動の途中で砂漠での野宿したこと。
それにしてもこんなに無責任な親はいないよねーとあきれながらも
両親の知的でウィットにとんだ言葉
自分をそのままで肯定する考え方
に読みながら泣き笑い。
読み終わったあと 胸にジーンと残る
久々に読んだ素晴らしい本。
これは読まなくちゃ!