インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

Globalization and Culture

価格: ¥2,533
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Polity
Amazon.co.jpで確認
現今のグローバリゼーション状況を理解するための必読書! ★★★★☆
 本書は、かなり分厚い本だが、各章完結なので、比較的読みやすいといえる。ジャーナリスト等によるグローバリゼーション論とは異なり、きちんとしたフィールドワーク調査や先行研究に依拠した学問的著書であるが、一般向けに分かりやすく解説されており、現今のグローバリゼーション状況を理解するのに大変参考になる一冊である。

 具体的な内容を少し解説すると、著者であるトムリンソンは、今まのグローバリゼーション論者やジャーナリストの言説に多くみられる、メディアなどのテクノロジーの側面だけを強調し、それを使いこなす「情報に通じた」人間だけに許される文化的体験をグローバリゼーション状況の全体として捉えたり、第一世界のテクノロジー文化の隆盛が地球規模での単一化をもたらすといった考え方をグローバリゼーション状況のほんの一部の側面しか捉えていないとして批判している。そうではなくて、著者は、第三世界の人々ーおよそ「ローカル性が運命である」といわれるような貧しい人々ーにおいても、より広い世界がどんどん侵入してくるようなグローバリゼーション状況を経験していることに読者の目を向けさせるのである。

 そこでは、グローバリゼーションの均質性よりも、そのなかで置かれている第三世界の不平等な状況の方が際立ってみえる。しかし、その一方で、現今のグローバリゼーション状況とは、古い西洋の帝国主義とは明らかに異なる「雑種性」という新しい文化を生み出していると彼は主張する。それは、それまで緊密だった物理的な意味でのローカル性との結びつきから、文化的生活を引き抜く状況のことであるといえる。
 つまり、筆者の理解するところでは、本書全般を通じて強調されていることは、このようなグローバリゼーションにともなう「脱領土化」の現象は、豊かな西洋の中心地に限られたものではなく、場合によっては、かえって周縁の地域でいっそう強烈に経験されるものであるということである。

現今のグローバリゼーション状況を理解するための必読書! ★★★★☆
 本書は、かなり分厚い本だが、各章完結なので、読みやすい。ジャーナリスト等によるグローバリゼーション論とは異なり、きちんとしたフィールドワーク調査や先行研究に依拠した学問的著書であるが、一般向けに分かりやすく解説されており、現今のグローバリゼーション状況を理解するのに大変参考になる一冊である。

 具体的な内容を少し解説すると、著者であるトムリンソンは、今まのグローバリゼーション論者やジャーナリストの言説に多くみられる、メディアなどのテクノロジーの側面だけを強調し、それを使いこなす「情報に通じた」人間だけに許される文化的体験をグローバリゼーション状況の全体として捉えたり、第一世界のテクノロジー文化の隆盛が地球規模での単一化をもたらすといった考え方をグローバリゼーション状況のほんの一部の側面しか捉えていないとして批判している。そうではなくて、著者は、第三世界の人々ーおよそ「ローカル性が運命である」といわれるような貧しい人々ーにおいても、より広い世界がどんどん侵入してくるようなグローバリゼーション状況を経験していることに読者の目を向けさせるのである。

 そこでは、グローバリゼーションの均質性よりも、そのなかで置かれている第三世界の不平等な状況の方が際立ってみえる。しかし、その一方で、現今のグローバリゼーション状況とは、古い西洋の帝国主義とは明らかに異なる「雑種性」という新しい文化を生み出していると彼は主張する。それは、それまで緊密だった物理的な意味でのローカル性との結びつきから、文化的生活を引き抜く状況のことであるといえる。
 つまり、筆者の理解するところでは、本書全般を通じて強調されていることは、このようなグローバリゼーションにともなう「脱領土化」の現象は、豊かな西洋の中心地に限られたものではなく、場合によっては、かえって周縁の地域でいっそう強烈に経験されるものであるということである。

グローバリゼーションを文化面から分析する ★★★★☆
 本書は,グローバリゼーションを経済面から分析したものは巷に氾濫しているが,文化面から分析している貴重な一冊である.
 ただし,「脱領土化」と言ってみたり「再領土化」といってみたり,弁証的なのかもしれないが,著者の論理が揺らいでいるのが気になる.
 最後の「コスモポリタン」は唐突敵過ぎて,逆に違和感があった.メディアにおいてグローバリゼーションを分析することで書き止めても良かったのかもしれない.
 多分続編の出版が予想されることは間違いないだろう.
本当の意味でのグローバリゼーション入門書 ★★★★★
グローバリゼーションという概念が文化帝国主義(アメリカナイゼーション)に近いような認識で用いられ、またそういうものとして流布している今日、そうではない!と単純なグローバリゼーション論(即ち文化帝国主義論)を批判している本書は、幅広い視野をもったグローバリゼーション研究を行おうとしている人および

グローバリゼーションとは何かについて知りたい人にとっては、まさにうってつけの一冊である。

この本の中で著者のトムリンソンは、“複合的結合性”そして“脱領土化”などといったキーワードをもとに、グローバリゼーションと呼ばれる現象を解き明かそうとしている。その姿勢はまさしく、A・ギデンズ、D・ハーヴェイ、A・アパデュライ、N・ガルシア=カンクリーニ等とグローバリゼーション研究に関しては現在最も有名な論者達との見解を共有しており、尚且つ本書では大胆にもそれらの見解がうまく総括されている。

ただし、著者の関心のためか、文化またはメディアといった分野における記述が若干多めな印象を受けるが、それを差し引いても、グローバリゼーションに関する議論を網羅した本としては明瞭で且つ読み応えのある、必読の一冊と言えよう。

ふつうの本とちがう! ★★★★★
グローバリゼーションを、幅広い視野から研究し、 思想的枠組みを与えています。 タイトルに「文化帝国主義」と書かれているので、 てっきりアメリカナイゼーションの話かと思って いたら、全く違い、硬派な本でした。 グローバリゼーション関係の本は多く出ていますが、 この本のように、これまでの思想史、社会学を踏まえて

腰を据えて書いてあるのは、珍しいと思います。