この本には枝野議員側の言い分が書かれており、その言い分には納得できるものが多くあった。
そして、仕分け人のある特定の言葉だけをセンセーショナルに報道したり、有名人を利用した事業仕分けへの批判等、悪質な情報操作とも取れる動きも垣間見え、マスコミの報道から受けた印象との間のギャップの大きさには呆れるばかりであった。
もちろん、片方だけの言い分を聞いて全ての判断をする事がいかに危険かは常識であるので、他の情報も併せて考える必要はある。
話は変わるが、ここに書かれているレビューの中には本書を読みもせずに誹謗中傷だけを書き連ねたと思われるものがあるが、そのために、自分はレビュアーの意図とは反対に、余計に本書に興味を持ったのだから皮肉としか言いようがない。

民主党は平成21年7月27日、「政権交代選挙にのぞむ２００９民主党マニフェスト発表会」で、約５００人の報道陣に政権政策を発表した。
【問】赤字国債の発行は？
【答】ムダを省くこと、予算編成方針そのものを変えることで十分財源を確保できる。
【結果】戦後最大の赤字国債発行。

【問】消費税は？
【答】４年間は上げない。
【結果】消費税10％発言。

↑どの辺に「事業仕分け」の力があったのでしょうか？

民主党の”目玉商品”としてマスコミを総動員して喧伝し導入した
「事業仕分け」の正しさや意義を述べたのが本書だ。

それまで官僚によって隠されていた数々の事業を
いったん表に出したことは評価したい。
少なくとも、自公連立政権の時に「事業仕分け」のようなことは
国民の目には見えてこなかったのだから。
ただ、いったん表に出しただけで、最終結果は政治的判断という
底が知れないほどの「闇の中」に消えたわけだが・・・

「事業仕分け」の問題は他にもある。
「事業仕分け」そのものにもコスト意識があるとは思えないお金が
少なからず使われていることだ。

最もわかりやすい例を挙げれば、タイトルにも書いたように
「事業仕分け」で使った机のお値段は、実に1362万円！

「事業仕分け」に向けられた視線の強さや鋭さは、
仕分け対象になった事業だけではなかったということだ。

本書が発刊されたことの本当の意味を確認するためにも
「襟を正す」ことだけは常に考えてほしい。

「事業仕分け」という行政改革の手法の概要については別に本が出ていますが、この本は
実際に仕分け人として携わった方がその内実を語ったという点で貴重な証言となっている
と思います（その点で☆5つ）。
　ただ残念なのは・・
　結局のところ本書は事業仕分けという「物語」における、「作者のあとがき」の域を出
ない。個人的にはあとがきは好きだけど、結局のところ「物語」の流れが雑だったり、誤
解を招かせるようなシナリオについて、「あとがき」で弁解するような記述が見られる。
　天下りや官民癒着を暴きだし、いかに効果的効率的な予算の執行（補助金も予算の執行
です）を実現するかという狙いは理解できますし、今後の進捗を期待しますが、「天下り
」問題に固執しすぎて「天下りが一人でもいればそこの事業は全部憎い」という状態に
なって、「事業仕分け」＝「官僚・天下り撲滅大会」という印象を読者に与えてしまってる。

行政改革手法としての「事業仕分け」を学習するなら構想日本（事業仕分けの本家で国の
事業仕分けにも関与）が監修した自治体向けの良書が出ているのでそちらを参考にした
ほうが良いと思います（なんか引っかかるのでマイナス☆ひとつ）。

あえてレビューで力説するまでもないと思います。
公開処刑とマスコミ洗脳で子供達に陰湿ないじめを
誘発させないことだけを祈らざるをえない、最低の
不道徳改革が、ほかならぬ、事業仕分けです。

官僚は生きているだけで性犯罪者なみの悪者となりました。
確かに、天下り後の年棒1000万円以上の高収入は改めるべき
ですが、特に第一回目の仕分けにおいて、削ってはいけない
ものばかりを削り、一番じゃなきゃだめですかと
こきおろす不徳は、もう日本人としても人類としても、
許されてはいけないのではないでしょうか。

7月11日には参院選があります。
この不道徳の極致を全否定し、高すぎる給与の見直しを
中心とし、投資すべきところには投資すると言った、
道徳的な仕分けがなされる日を、国民の手で
呼び込むべきです。

極左の枝野幸男にＮＯを！れんほうにＮＯを！！