素晴らしいですよ!
★★★★★
決して根っからのジャズファンというわけではなく、村上春樹さんのエッセイを読んで以来スティットを聞き始めたビギナーです。でもこの盤は素晴らしい!一曲目の“Four”、12小節目(?)、半音階っぽい上昇旋律の後、一拍置いて吹かれる高いCの音の艶っぽさ色っぽさはもう最高です。
スティットは職人芸的などと評されたりしているようです。悪くいえばいつも同じ調子だいうことでしょうか。そんなプレイヤーの作品の質を左右するのはバックのサポートでしょう。この盤では気心知れたドン・パターソンのオルガンが、出しゃばらず最高のサポートをしています。曲ごとに変化のあるアレンジのおかげで最後まで飽きさせません。
ついでにいえばジャケ写もご覧のとおりのカッコ良さで、レーベルデザインもヴァーブなどより垢抜けてキマッているように思います。録音も時代を感じさせないできばえです。とっておきのひとときに、是非どうぞ!