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フランス7つの謎 (文春新書)

価格: ¥714
カテゴリ: 新書
ブランド: 文藝春秋
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:小田中直樹/著 出版社名:文芸春秋 シリーズ名:文春新書 427 発行年月:2005年02月 関連キーワード:フランス ナナツ ノ ナゾ ブンシユン シンシヨ 427 ふらんす ななつ の なぞ ぶんしゆん しんしよ 427、 ブンゲイ シユンジユウ ブンゲイシユンジユウ 7384 ぶんげい しゆんじゆう ぶんげいしゆんじゆう 7384、 ブンゲイ シユンジユウ ブンゲイシユンジユウ 7384 ぶんげい しゆんじゆう ぶんげいしゆんじゆう 7384 2004年、一つの法律がフランスを揺るがせた。宗教の信仰を強調するシンボルを、公立学校内で着用することを禁じた法律に対し、イスラム系移民が自分たちを標的にしていると猛反発、過激派がテロを予告する騒ぎとなったのだ。「自由・平等・友愛」がモットーであるはずの国で、なぜこのような法律ができたのか。その理由は、革命によって生まれたフランスという国の根本原理にかかわっていた-ニュー
フランス社会が端的に分かる、読みやすい本 ★★★★★
フランスの根底に流れる、おせっかい啓蒙主義。米英に対するライバル姿勢。意外な日本との共通点。
熱い国民意識と、「自由・平等・博愛」の解釈がよく分かります。

筆者は大学教授ですが、平易な言葉でエッセイ風に書かれているので、非常に読みやすく楽しめました。
歴史学や国際文化を専門に学んでいる人には物足りないかもしれませんが、一般人の私にはこの位の内容でちょうど良かったです。
各章末には読書案内として、書籍が豊富に紹介されているのも助かります。フランス的なものを考えるいい機会になりました。
小田中さんの授業は面白そう! ★★★★☆
タイトルに惹かれて中を見てみると、7つの謎とは次のことだ。

・なぜ政教分離を巡って延々と議論が続くのか
・なぜいつでもどこでもストに出会うのか
・なぜ標識がバイリンガル表記なのか
・なぜマクドナルドを解体すると拍手喝采されるのか
・なぜアメリカを目の敵にするのか
・なぜ大学生がストライキをするのか
・なぜ美味しいフォーやクスクスが食べられるのか

このうち、ぼくも不思議に思っていたことはストが多いこととフォーとクスクスが国民食であることの2つだけだった。
あとの5つは興味を持って読み進むことが出来、かつフランスの歴史をかじることができた。

この本の著者小田中さんはストリーテラーです。話し上手です。
学者の先生ですが、きっとこの人の授業は面白いのではなかろうかと思いました。
正直物足りなさが ★★★☆☆
フランスといえばファッションやグルメ。
もしくは近年多発する人種暴動かな。
わかっているようわかっていないフランスという国。
フランス社会経済史が専門の著者がそんなフランスの不可解な部分から7つのテーマを取り上げ、歴史的な背景を解説しながらわかりやすく分析している。

私としては正直物足りなかった。
ある程度興味を持って国際社会情勢をチェックしている人には周知の事実といえるようなものが大半。まあ、それでも政教分離やスト、移民の問題などフランス社会の特長といえる事象とその背景についてコンパクトにまとめているので、現代フランス社会入門としては悪くないと言える。
第2の謎「なぜいつでもどこでもストに出会うのか?」に背景として説明されている労働運動の歴史だけはこれまで守備範囲外の領域だったせいもあるが、全く知らなかったので得るところが多かった。

同じ著者の『歴史学ってなんだ?』は非常に楽しく読めたが・・・
どちらも大学1年生あたりを想定した本のように感じるが、著者の哲学や思想が入るよちが少ない分、この本には物足りなさを感じた。
歴史から紐解くフランス ★★★★★
 この本は、7つの章に分けて歴史的な背景を中心に、現在のフランスがどのように成り立っていったのかを平易に説明している本です。

 例えば最近まで問題にされているイスラム女性に対する「スカーフ事件」がフランス史における政教分離のあり方の根本にかかわる問題であることや、「マクドナルド解体」を巡るフランス人の対アメリカ観の変遷、さらには「バイリンガル表記」についてはフランスにおける「国民」の成立過程や政治制度にさかのぼっての説明や日本における「単一民族神話」への批判をするなど、読んでみてもフランスについての的確な指摘にはいちいち納得した次第です。

 そういう意味で、フランスの概要を知る上でこの本は良著としてお勧めできる作品です。
学生におすすめ ★★★☆☆
 この本は、著者の別本『歴史学ってなんだ?』と同様に、歴史学をこれから本格的に勉強しようと思っている人にとって、格好の入門書といったところか。今まで日常生活の中で何気なくやり過ごしていた事象に、歴史的な経緯があることが再認識させられる。著者のフランス滞在体験から、日本人にとって「なぜ、どうして?」と映るフランス社会の常識を、歴史的にさかのぼって答えを捜し求めていく。その姿勢は、大学で歴史学を専攻する学生の卒業論文のお手本となるだろう。しかし、テーマが7つもあるので、「ふーん、そうだったのか」と感心して次のページをめくるともうおしまい、という感じで多少物足りなさも残る。また、この本の中の「読書案内」で紹介される本の数々は、一般の社会人にとって到底読みきれる量ではないように思われる。したがって、繰り返すが、この本はこれから歴史学を本格的に勉強しようと思っている若人にお勧めする。