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移民と現代フランス ―フランスは「住めば都」か (集英社新書)

価格: ¥882
カテゴリ: 新書
ブランド: 集英社
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インタビュー集 ★★★★☆
旧植民地からフランスに移民した人々へのインタビューが大半を占める。筆者に心を開いた人々の話は貴重で、表面的なフランスのイメージとはまた違った「熱い」フランス像が見えてくる。
他のレビュアーも書かれているように、筆者の見解がなかったのは少々残念だったが、ボリュームが多いぶん読み応えはあった。
幼少時から国を転々としてきた筆者らしく、国や人種に偏らずアプローチしていることには好感が持てた。
留学や長期滞在を考えている人は勉強になると思う。
内容濃い ★★★★☆
以前本屋で見かけていてずっと気になっていたのですが、最近になってやっと読みました。
ワールドカップ決勝戦でのジダンの頭突きの件もあって、タイムリーだったかなと思っています。
内容は移民の人たちへのインタビューが中心です。
フランス移民社会の実態 ★★★★★
 多民族国家フランスには諸外国からたくさんの移民がやって来ている。
第三諸国からの経済・政治難民の中には不法でやってくるものも多く、
低賃金、重労働といった不遇に遭いながらも、フランスでの生活を継続している。
生粋のフランス人の中には、移民に反対する右派勢力や、
移民をサポートする左派団体が存在する。
しかし、世間一般的な反応としては、フランス人らしくない移民に対しては
冷たいらしく、帰国を望んでいるそうだ。
先進国での苦しい暮らしに耐えうる強い意志や賢さが移住生活には必要だと言えよう。
インタビュー量の割りに分析不足気味。フランス国内の移民の実情がダイレクトに伝わる ★★★☆☆
フランスって移民が多いんですね。血統主義国ドイツと違い移民受け入れに寛容、国籍取得も難しくない国だと思っていましたがどうやらそうではないようで。この本では現状に苦しみ差別と闘う移民とその家族、支援団体員らの話をインタビューそのままの口語で載せています。そのために苦しみや辛さが生々しく伝わりますが、著者の見解が少ないのが不満。著者は子供時代をアフリカ、フィリピン、台湾など外国で過ごし、現在は日本で生活しているそうなので、自己の帰属に不安を抱く移民に何か感じるものがあったのではないでしょうか。そのあたりを知りたいと思いました。

初等教育に無償・義務・世俗化を導入して教育から宗教を排除した国です。国内ではカトリックにつぐ第2、第3の宗教、イスラム教とユダヤ教をどのように受け入れるかがこれからのフランスの課題でしょう。

多文化共存社会の難しさ ★★★★★
 新書にしてはかなり中身の詰まった本で、ややまとまっていないところもありますが、それを差し引いても十分読む価値があると思います。特にイスラム系移民の女性についての部分はとても考えさせられます。自由なフランスの中で、家族の中で奴隷のように扱われる娘たち、いまだにつづく処女信仰、さらに一夫多妻制における第2・第3夫人の立場など、「多文化の共存」ということを真剣に考えさせる本です。