最近の福本は絵のアップが多い。コマ割が少ない。内容が少ない。「天」の初期のころならこれぐらいの内容は、三分の一冊でかけている。全く、「カイジ」や「黒沢」なんかと掛け持ちしているのがいけない。金か？福本。金のためか？昔からの福本ファンとしては、水で薄められた酒を買わされている様な気分にさせられてしまう。しかし、やっぱり買っちゃうんだよね。面白いから。その辺は福本のストーリのすごさ。やっぱり面白いよねえ。福本は。

「鷲巣麻雀５回戦東４局後半～南１局直前の各々の胸中」までを収録。
今まで誰がこれだけの話で単行本一冊出しただろうか!!
当然あまりにも展開がだるく、天才・アカギの奇策が
読者の裏をかいて「やられた！その手があったか！」
となるわけでもない。バレバレである。

では何が星４つを可能にしているか。　
当然我らが鷲巣巌様の奇抜な言動に他ならない。
そこらへんのギャグ漫画を読むくらいなら、
福本漫画のセリフを日常生活に応用した方がよほど笑える。
それほど宇宙的に笑える。

さすがにアカギがギャグ漫画だと言って肯定してくれる人は
それほど多くないだろうから、星４つで妥協。