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わが蒸発始末記―エッセイ選 (中公文庫)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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いとおかし・・・名随筆! ★★★★★
遠藤周作氏の随筆も面白いが、
井上ひさし氏の随筆も負けずとも面白い。
それを実感したのが本書である。
印象に残ったのは、教習所通いの果てに免許が取れなかった話と、
入院した夫に面会に来る若妻の話。。。
軽妙洒脱で、痛い所もつくエッセイ ★★★★★
著者が70年代から90年代に書いたエッセイ集10冊から、41編を選んだものです。選択の基準はよくわかりませんが、精選されたものばかりだけに、どれも面白く、数時間で読んでしまいました。
特徴は、軽妙洒脱で面白いのはもちろんなのですが、結構、痛い所もついており、含蓄にも飛んでいることでしょうか。特に、良い文章を書くための秘訣(もちろん、この類のレビューの常として、種明かしはしません)は、真実を付いており、少々、私などには耳が痛いなあと。
実は、著者の本は、小説も含めて、初めて読んだのですが、これから読み進めてみようかなと思わせる楽しい1冊でした。
波長が合う文体です、私も年をとったということかしら ★★★★★
生きている環境の違いなどから、ピンと来ない内容もありますが、1970年代から1990年代にかけての
文章で、文体のリズムが私には心地よく感じました。

文章力を磨くためには本をたくさん読むことが大切…もっともなことですが、こうしてあらためて
活字で読むと耳の痛いご指摘でした。

びっくりしたのは、「たとえば、高名な数学者が数の神秘について語るのを聞くことは、わたしに
とって大いなる知的よろこびであるが、なぜ彼はそのうちに、日本人ならかく生きねばならぬなどと
指図をするのか。」の一文です。
えっ? 何年か前に話題になった本の著者である数学者を指しているのかしらと思いましたが、この
文章の初出は1971年だそうで、あの人ではなさそう。
当時も物議をかもすような人物がいたということでしょうか…プッと笑ってしまいましたが、私が
知らないだけで、ひょっとして同一人物?
深い筆力です ★★★★☆
 いやあ、びっくりしました。内容は、仕事を引き受けすぎたのと、歯痛が重なったプレッシャーで心ならずも蒸発してしまった体験の表題作など、まあどうってことのない身辺の出来事を題材としたエッセイ集なのですが、当代超一級の戯作家の筆は実に深い。たった223ページの文庫本ですが、ずっしりと重みがあります。「後架に立つ」なんて表現をさらりと挿入できるなんて、いまどきの常人にはなしえない「わざ」だと思います。