Mistborn完結篇。驚愕と感動のエンディングしかし長くしんどい!
★★★★★
邦訳のある「ミストボーン」「ミストスピリット」に続く第3部完結篇。小さな字で正味730ページの大長編で、第1,2部は単なる序章で、この第3部こそが本編というべき大作です。が・・・ともかく長くてしんどい。登場人物も増え、章ごとに3〜4の話(場面や人物)が入れ替わり並行してじわじわと話が進み、徐々に謎が解明されていきます。決して派手な展開やアクション(多少はあるが)を期待してはいけません。なのでかなりな忍耐と根性(集中力)を要しますが、たどりついたエンディングではまさにファンタジー史上に残る衝撃的かつ感動が味わえます。原書は親切にも巻末に30ページ近くを使って、1,2部の丁寧なあらすじと詳細な登場人物・事物の説明リストがついているので、人の名前を覚えるのが苦手な私には大助かりでした。
邦訳は9月から隔月刊3分冊で出るようですが、3冊そろってからまとめて読むことをぜひ勧めます。
邦訳出版社の担当者殿:このような隔月分冊出版が、あのT・グッドカインドの大傑作「真実の剣」の中断・挫折(史上空前の完結篇第9〜11部を出せぬまま、第8部で閉幕!)を招いたことをお忘れなく!