全集の中では
★★★★★
数ある日本史の全集の中で、読者の興味を引くという点では優れていると思う。かなり古い本だが、今読み返しても十分面白い。基本的なことを丁寧に記述されており、思わず話したくなるネタも多く、このての本の中では入門書としてお勧め。特に、教科書などに書かれている事項の中で、何気なく素通りしているところをきちんと理由が書かれていることである(例えば諸説あるけれど、なぜ弥生時代、石包丁で穂首刈りをしたのかなど)。著者の歴史の面白さを一般向けにわかりやすく伝えたいという熱意が十分伝わる良書だと思う。