中学の頃にこの本を読んでいれば、日本史が好きになったろう
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中学、高校と日本史が大嫌いでした。(中学は社内の中の一部でした)
面白みがなく、記憶だけ強制させるつまらないものだと思っていました。
社会に出てみると、さまざまな人間の失敗の教訓が歴史の中から学べることを知りました。
海外に行くと、日本の説明する機会が増えました。
結果として、日本は混合文化だという説明をするようになりました。
北海道に旅行に行くのでアイヌを調べ、沖縄に旅行に行くので沖縄(琉球)について調べるために、このシリーズの1冊を買いました。
絵や写真が豊富で、わかりやすいので、全巻購入して、最初から読み始めました。
この本を読んで、いかに日本が混合文化だということを再発見することができました。
東日本のさけ、ますの魚と、林の中のどんぐりの類による食生活の「ナラ林帯」と、西日本の「照葉樹林」の特徴と食生活について書いている。
これを、炭素、窒素の同位体の分析にもとづいて、説明している。
アジアの中に東日本と西日本とを位置づけて分析しているだけでなく、エスキモー、アメリカ大陸のモンゴロイド(インディアン)との対応も記述している。
言語についても、アジアの中での位置づけを検討している。
アルタイ語系の言語との関係と、南方系の言語との関係を紹介している。
言語については、合意が得られていないとはいうものの、混合言語の可能性を示唆している。
この本を読んで、これから日本についての紹介が、すごく多面的に行えるようになりそうです。
さらに、関連文献を読もうと思いました。
歴史には、多くの文献の集大成が必要だということが分かりました。