ベルウッド・レコードの30周年記念BOXシリーズ、その六文銭編だ。ディスク1が彼ら唯一のオリジナル・アルバムといえる『キング・サーモンのいる島』(72年)、ディスク2と3が、解散後にリリースされたライヴ及びスタジオ音源からの編集盤『六文銭メモリアル』(77年)という構成で、さらにボーナス・ディスクとして自主制作EP盤からの3曲が特別収録されているのがうれしい。
小室等を中心に5人のメンバーが互いの音楽性をぶつけあった実力派フォーク・グループ、六文銭。透明感ある歌声がアコギのストロークと重なり合う時、実にすがすがしい魅力を放った彼らのすべてが詰まった必携のBOXといえるだろう。(木村ユタカ)