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わたしの外国語学習法 (ちくま学芸文庫)

価格: ¥998
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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外国語学習に関する深いエッセイ ★★★★☆
タイトルには「学習法」とあるが、本書を読み進めれば、決して学習法
ばかりを紹介したものではなく、外国語学習全般(広く捉えたもの)に
ついて筆者の経験を踏まえながらその考えを綴ったエッセイという位置
づけの本である。

筆者は、ハンガリーに生まれ、25年間の間に16言語を主として学習という
形態で身に付けた方である。
読んでみて、まず、筆者の外国語学習に対する並々ならなぬ動機の高さを
感じる。外国語学習が筆者の生活であると言っていいほど、次々に新しい
言語学習に取り組んでいく姿勢の背後に見える大きな学習動機にまずは
感銘を受けてしまう。
また、筆者の読書量の多さにも驚きを隠しえない。色々な言語の小説等を
その言語で読んでいく姿は、「精読・多読」が外国語学習にとって
非常に重要だと述べる筆者の考えと合致したものである。

読んでみてやはり、筆者の外国語学習に対する熱の高さが一番の印象に
残り、学習法として紹介されてるいずれの方法も決して目新しいものでは
ないことからも、やはり外国語学習においては、その学習に対する気持ちや
動機の面が非常に重要であることを再認識した。

本書では、度々多くの言語の例が出てきて、また知らない作家や作品も
例示され、全体にたとえ話やメタファーに属するレトリックがふんだんに
盛り込まれた文調なので、人によっては読みにくい印象を受けるかもしれない。
筆者が学習してきた言語の知識や、作家・作品名を知っていれば、しかし、
より深く読みこむことができると思われる。
外国語を「独学」するには、方法の論理性にあなたの個性を加えること ★★★★☆
 何かを学び始め、読むべき文献リストが自分で作れるようになったら、早晩、自分の関心ごとが、とっくに日本語の枠を飛び出して、諸外国の人物や事項や文献に結びついていることを知ることになる。

 文庫になる前、この書には「独学で外国語を身につけようとしている人々のために」という副題がついていた。カトー・ロンブの外国語の学び方は、(シュリーマンがそうだったように)実に手作りだ。つまりは、これは「わたし」の学び方であって、思う存分参考にしてくれてかまわないが、あなたはあなたのやり方で学ぶことになる、ということなのだ。

 外国語を「独学」するということは、出来合いのコース・メニューでお腹を一杯にすることではなく、一歩一歩を自分で思うように(時に大胆に、時におっかなびっくり、時に後戻りなどしながら)踏み出すことだ。そうでないと語学を自己目的的に(つまり《語学屋》さんになるために)学ぶことはできても、外国語を通じて自分の関心事を学ぶことはできない。何しろ、それは人それぞれに違っているのだから。
 
 だからカトー・ロンブは、たとえば、辞書から不明な単語を拾い出して単語帳を作るやり方について、こう語る。「辞書の持つ論理性のメリットと、単語帳の持つ個性を、結合させることができます」。

 第二外国語習得については、すでに膨大な蓄積がある。語学学習者の「常識」を覆す知見もいろいろある。けれど、そうした知見を「あなたのやり方」と組み合わせないと、前には進めないのだ。
外国語の体験的学習方法 ★★★★★
 この本は、なんと16カ国の外国語を使うという著者によって書かれた外国語の学習方法です。

 そんな極端でいい加減な方法ではなく、常識的な体験的方法ばかりです。

 外国語の勉強は、週に10〜12時間、その語学の何でもいい、自分の趣味のものでいいのですること。

 また、反復して行うこと、仕事、娯楽、休憩に語学を潜ませること。

 そして、何よりも、その語学で書かれた本を読むことを勧めています。

 それも、自分の専門、興味ある本を読みなさいと。

 第二次世界大戦後から体験的に学習してきた方法なので、自伝としてもおもしろさを備えています。
外国語の自己学習 ★★★★☆
 まず読んでいて非常におもしろいです。
外国語の自己学習は熱意と成功の積み重ねと
書き・読み・聞き・会話、あらゆる方向からの学びが必要だ。
とここまでは簡単なことばかりですが、
ある外国語の本を楽しんで少しずつ攻略すること、
母語と外国語の文章を対照して何度もじっくり考えてみることの、
大切さを改めて教えてくれます。
 それに海外の小説に興味のある人ならば
好きな作家の外国語の小説を
丹念に分析して読んでいくのは楽しい作業でしょう。
そして同時にそれが外国語の習得に繋がるのですから。
外国語学習の意欲を掻き立ててくれる本 ★★★★★
外国語学習の意欲を掻き立ててくれる本です。
多くの外国語をものにした著者の体験はとても参考になります、著者の母国語のハンガリー語はヨーロッパ系の言語ではないので、そのノウハウは普遍的なものしょう。
そのノウハウは決して変わったことではなく、むしろオーソドックスなものですが、言葉をものにするための王道なのでしょう。中国語や日本語もかなりなレベルにまでたっしたようです。はじめに辞書を分析するという方法がかいてありましたが、どうなのでしょうか。わたしは入門書からこりこりやるほうなのでちょっと意外な方法でした。
意志を通じようとする意欲に関する逸話でモンゴル人と汽車の中で乗り合わせて、言葉を知らない状況でありながらも料理の仕方をお互いに教えあったというのが興味深いです。