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外国語上達法 (岩波新書 黄版 329)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 岩波書店
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これは古典です。 ★★★☆☆
今から25年近く前に書かれた本が、レビューで評価が高かったので、読んでみました。
かつての日本の知識人の品格を感じられて、それはそれとして面白く読みました。

でも、外国語上達法は、日進月歩です。古めかしい教科書と、辞書と、音声が一切なかった時代と違って、現代では、インターネットでいくらでも外国語の生の情報に触れることができ、YouTubeでネイティブの音声を聞くことができる時代です。ネイティブスピーカーの先生を見つけることも、まったく難しいことではありません。さらには、脳科学の進歩もあって、効率的な外国語学習法の研究も進んでいます。

そんな中では、やはり、この本は、古典だとしかいいようがないでしょう。かつての日本の、外国語習得状況は、かく左様であった、という観点から読むには面白いですが、これを鵜呑みにして現代においてこのとおり学習しようとは思わないほうがよいと思います。ある程度、外国語に精通している人なら、参考になる点を抽出できるかもしれませんが、そうでない人には、お勧めできません。

しかし、それでもなおかつ、敬いたくなるような知性の品格を感じさせてくれる本なので、悪い星をつけることはできず、普通を意味する☆☆☆をつけました。
楽しくてためになる ★★★★★
読んでいて、とてもためになるし楽しくて笑えた本です。

私は現在フランス語を勉強していますが、まだまだ入門者で道のりは遠いです。
覚える単語も山のようにあります。
でも筆者はめったに使わない動物や植物の名前は辞書を引きながら理解できればよいと書かれています。
例文が載っていて

「ネコヤナギの枝に止まっていたアカショウビンが口にくわえていたのは、サワガニであった。」

えぇっ???
アカショウビンってなに?
日本人なのに思い浮かばない。(汗)

18歳の息子にこの一文を読むと
「ネコヤナギって何?」
ときました。

でも親子そろって日本語は間違いなくネイティブです。
だから知らないくていいことは覚えなくてもいいんだ!(いや覚えたい人は覚えたらいいけど・・・)

目指す山が高すぎて、やっぱり無理かなぁと挫折しかけていたので読むと元気が出ました。
語学を学ぶ上で、年齢の壁で勉強がつらくなってる人やあれもこれもしなくちゃと思い途方にくれてる人におすすめの本だと思います。
お金と時間、語彙と文法、教科書・教師・辞書。これでほぼ決まりのようです。 ★★★★☆
語学コンプレックスで悩み続けている自分にとって喉から手が出るほどほしかった本。
はじめにで、「何ヵ国語もマスターした人々の間にはいくつかの共通の特長がある」「このようなヒントとはどんなものであるかを、私はこの本の中で述べようと思っている。」と書かれており、ますます期待は膨らんだ。

「もし本当に上手に外国語を読み書き話せるようになろうとしたら、正直いって三年から五年はかかる。・・・数多くの外国語ができる人でも、読み書き話せるという外国語は二つあるいは三つにすぎない。・・・もし五つも六つもの外国語がそういうスタンバイの状態にあるとすれば、その人は絶えずそれらの言語を忘れないように繰り返さなければならない。」

なるほどそういうものかと、妙に納得した。

上達に必要なのは――お金と時間
「まず半年ぐらいはがむしゃらに進む必要がある。・・・一度軌道に乗りさえすれば、あとは定期的に限られた時間を割けばいい。」

覚えるのは――語彙と文法
「外国語の学習に際して絶対必要なのは、この二つである。・・・この語彙と文法、という順番がまた大切な意味を持っている。まずは単語を知らなくてはだめである。」

教科書・教師・辞書
その後、発音、会話、レアリア(文化・歴史)と続く。

お金と時間、語彙と文法で、目からうろこの衝撃を受けつつも、その後の具体的なノウハウの部分では衝撃を受ける箇所は少なかった。「語学(学問)に王道なし」が真実であることの証左かもしれない。

読後に何かが欠けているという思いを強くもったのは、本書には「聞く」という項目がすっぽり抜け落ちているからである。1986年に執筆されたこと、またロシア、チェコ、スロバキア、セルビア、ブルガリア語という比較的マイナーな言語を日本でマスターされたというご自身の経験から、ヒアリング・リスニングなどという裕福な環境は整っていなかったからかもしれない。
20年前に出版された本だが現在でも十分に読む価値がある ★★★★★
 私がこの本を最初に読んだのは、もう20年も前のことである。当時、大学1年生だったが、この本の内容を信じて、下記の通り、実践してみた体験を書いてみます。
1、第2外国語のドイツ語について、重要単語を1000語丸暗記したところ、テキストの読解が非常に楽になった。ドイツ語と英語は類似している単語が多いので、それほど苦にもならなかった。すると、暗号のようにしか思えなかったドイツ語が非常に易しく感じられるようになった。結局、2000語まで暗記したら、未知の単語でもおそらくこのような意味だろうと予想できるようになった。
2、本書で、読み書き会話の3拍子できるようにするか、あるいは自分の専門分野を辞書を引きながら理解できるだけで良しとするか、はっきり分けるべきだと書かれていたが、これもその通りだと思う。私は、韓国語を丸6年間勉強していますが、読むだけならば1年もあればそこそこできるようになったが、会話ができるようになるまでには3年以上要しました。
3、しかしながら、やはり20年前に書かれた本なので、いささか現状には合っていない部分も見受けられる。最近は、電子辞書が普及したため、軽くて容量の多い辞書が簡単に入手できるようになった。また、インターネットの発達によって、情報入手が以前より相当に容易になりました。
 それでもこの本の主要部分ついては、現在でも十分に実践する価値があると思います。
 新しく外国語を学ぼうかなと考えている方には是非お勧めします。
その分だけ 人間は大きくなる ★★★★★
 僕自身が現在インドネシア在住でありながら 中々インドネシア語が上手くならない点が大いに気になっているところだった。そこに 佐藤優が本書を推薦しているのを読んたことで早速読んだところである。

 これは逆説的だが まず第一に本書での著者の「日本語」に舌を巻いてしまった。平易で かつ ユーモアに満ちた言い回しに 何度も爆笑しながら読んだ次第である。「書いた言葉」で読者を笑わせる為には特殊な話術が必要である。著者の かような話術は既に芸の域に達している。これは 言語学を志した著者の「言葉への繊細な感性」が成せる技であると断言して良い。ということで まず「日本語」の勉強になったことを挙げたい。

 二点目としては 主題である「外国語上達法」である。改めて感じたことは 語学向上には奇手も裏技もないということだ。「勉強する方法」に関しては ある程度の工夫は必要だが 「勉強をすること」自体は愚直に時間を掛けてこつこつやっていくしかないということを著者は繰り返し主張している。結局 かような地道なやり方こそが 王道であるのであろう。この点は 読んでいて勇気を与えられた気がする。

 最後に著者は外国語を学ぶ意味をさらりと書いている。「いくつもの言語を知れば知るだけ その分だけ人間は大きくなる。」
 大いにそうありたいと感じた次第だ。