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アイゼンフリューゲル2 (ガガガ文庫)

価格: ¥600
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
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短く一気に読める ★★★★★
考えさせられるモノですが、あまり暗い話ではありません。
この作者は色々書きたいことが山のようにあるのか、
毎回違った書き方をするのですが、総じて飽きず中だるみせずで素晴らしい。
時間を忘れて読めます。
オススメ。
男のロマン。未知へのあこがれ。ヒトがヒトたる所以。 ★★★★☆
航空機の歴史と戦争は切っても切れない縁だろう。レオナルド・ダビンチのスケッチから、ライト兄妹へ。ヒトへの空へのあこがれが現実になったとき、それは兵器としての運命も抱えることになった.その著しい進歩には、2度の世界大戦、およびアメリカ、ソビエトの東西冷戦があった.やがてのその負の力が、ヒトを月面に立たせるまでになった.しかし、冷戦が終わり、人類が平和を模索するようになると、その技術は廃れていく。兵器ではなく空を自由に行き来できる時代になったことはとてもすばらしいことだが、殺し合いがなければその技術が進まないというのも残念な話だ.虚淵玄氏の文体は、この一見青臭く、まちがえれば説教臭くなってしまうような事柄を、龍という架空の生物を引き合いに出して、上手に昇華している.ハードボイルド作家としての腕の見せ所といったところだろう.この作品は1+2でひとつの物語であり、分冊にせず出すべきだったと思う。どうも小学館の作品に対する姿勢に誠意が感じられないのは私だけだろうか?
あれれ? ★★★★☆
前作までの“プロジェクトX”なノリから一転、
戦争や登場人物個人に焦点を当てた話になっていきます。
そして、ウロブチの作品中稀に見る清々しいEND。

読者に伝えたかったことは十分に分かるんですが、
それならば終始“プロジェクトX”で良かったのではないか、
と思わざるを得ない。彼の代表作とはならないでしょう。

文章の魅力度と密度は確かなので星四つ。
蒼穹を統べる龍へと挑み、かの龍が誇る超音速の領域へと到達せん ★★★★☆
イントロ:
ジェットエンジンでの飛行に成功しながらもそれのみでは音速を超えられなかったカール達。
しかし、アフターバーナーに突破の糸口を見出し、乾坤一擲の実践によってついに超音速を実現。
そして入念なテストを重ね、その運用もいよいよ本格的な段階へと差し掛かったのだが・・・。

となり、ここでかねてよりほのめかされていた隣国との情勢が一変。
カールとブリッツフォーゲルには否応もなく戦禍へと身を投じねばならない運命が迫るのですが、この辺りから徐々に話の流れが様相を変え始める。
1巻では純粋に挑戦とロマンを描いた話が主体でしたが、2巻の半ばからは技術者たちとパイロットの夢追いの話はパッタリと途絶え、カールという一人の男の生きよう・在り方について描かれる。
そして、最終的にはヒトは何故いまあるものに満足せず未踏の領域を追い求め挑み続けるのか・・・といった哲学めいた領域に話が及び、幕引き。

1巻から想像し期待していたものとは若干とは言い難く趣の異なる内容・結末が用意されていたため正直少し面食らった観がする。
著者は初めからこれを書くつもりであり、これが最良としたわけですが、本当にこれで良かったのか?と、読後には思わずそう考えてしまった。
カールが最後に勝手に納得しひとりでに悟りを開いてしまったために、肝心のところで彼に感情移入できず置いていかれてしまったような感じがした事もそうした考えに拍車をかけているのかもしれない。
軍事と戦争がここまで深く絡まぬ別の展開とその帰結も見てみたかったな・・・と、少し惜しい想いがする。
鬼哭街を思い出す終わり方 ★★★★★
虚淵氏にしては全然BADENDじゃないです。むしろ清々しいぐらい。
龍とのレースがメインであった前回と違って今回は戦争がメインとなっています。戦闘描写、飛行描写等どれをとっても素晴らしくてうっとり…。終わりもとてもよく、全体としても非常によい出来でした。
完結編ですので特に物語のギミックが増えたわけではないので内容については特筆すべきものはないですが一巻と同じく濃い内容にはなっています。一巻がおもしろければ是非。