古典的SFの名作の第2弾
★★★★★
アイザック・アシモフの最高傑作であるファウンデーションシリーズの第2作だ。
短編形式で進んだ第1作とは異なり、本作品は大きく2部にわかれている。最初の1部は滅びつつ帝国との最後の争いを描いた作品で、ハリ・セルダンが予測していた未来図の通り、ファウンデーションがこの危機を切り抜ける様子が描かれる。
後半の第2部では、帝国は完全に消滅している一方で、偉大なハリ・セルダンさえ予測できなかったのではないかと思われるミュータントのミュールが登場する。ファウンデーションはもろくもミュールに降伏してしまうわけだが、ここで登場するのが第二ファウンデーションだ。
本書は謎につつまれたミュールの正体が明かされるところまでが描かれ、続きは第3作に引き継がれるわけだが、本書にもアシモフお得意の謎解きが詰め込まれており、最後のどんでん返しまで実に楽しめる作品だ。