SFの原点がここにある
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アイザック・アシモフの最高傑作であるファウンデーションシリーズの第1作だ。このシリーズを初めて読んだのは四半世紀以上前の高校生時代であるが、その時に感じた衝撃は今も忘れることはできない。それ以来長らくSF小説を読み続けたが、その原点がここにある。
このシリーズを読むのはこれで3回目で、今回は原書にチャレンジしたが、随分久し振りに読んだにもかかわらず、その面白さは全く色あせることはなかった。没落の兆しが芽生える銀河帝国の首都トランターに一人の科学者が到着するさりげない始まりから、ファウンデーションの設立、そして3度のセルダン・クライスを乗り越えてファウンデーションが徐々に発展していく様子が短編集の連作形式で描かれており、どの作品もセンス・オブ・ワンダーとサスペンスが満載である。
そして何よりも素晴らしいのは、銀河帝国の滅亡に伴う3万年にも及ぶ文明の停滞から人類を救うためにファウンデーションを設立して、1000年で第2の銀河帝国を設立するという途方もない構想力だ。この世界観(バックグラウンド)がしっかりしているため、どの短編も緊張感に溢れていて全く無駄がない作りになっている。これほどオリジナリティの高い傑作には2度とめぐり合えない気がする。
人類の歴史を考える好著
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二十代初めにこの本に出会ったが、以来20年以上、何度も読み返している。その都度、何某か新しい発見があることに驚いている。
人は、おのれの人生の時間を積み重ねてくると、歴史への関心が自然と深まるものだ、と友人の歴史教師が呟いたことがある。私の人生の歴史が堆積するのに連動して、読むと考えさせられるものがこの本の中から光を放つ。
この本は、社会や科学を様々な角度から考え直す機会を与えてくれるだけでなく、人類の歴史 ― 人々の営みの集積物 ― を深く見つめさせてくれる貴重な小説だと思う。
英語で読んでみて苦しければ、日本語で読んでから英語で読むことをお奨めする。一人でも多くの人にこの本に触れて欲しいと思う。私としては、この本を読むことは、英語が読める自分に育ててくれた全ての人に感謝する瞬間でもある。
思想の塊
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この小説は私の外国語教師のお勧めの本です。
この本はこの世にある現象がアシモフなりに非常に明晰且つ体系的に書かれています。この本は今生きている世の中と違う科学小説ならではの視点で物事の存在意義など書いてあります。考えがお金で換算されるなら、非常に高い品物です。考えは永遠の財産価値を持つと考えている私は重宝させていただいています。考えという地面を十分肥やすことは出来ます。 以上
SF小説の最高傑作
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私はこのFoundationシリーズを英語で3回も読みました。何度読んでも面白いという小説は、そうザラにあるものではありません。Hari Seldon の予言通りに展開していく未来世界というのも、数学的に予言可能と言い切る所は嘘っぽいですが、Foundationを探し始めるミステリアスな所にいつもひかれます。
アメリカSFXの名作シリーズの第一巻
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このシリーズは無数のSFX作品の原点になった。実に名作だが、ご注意!!:1冊で満足せずに全シリーズを買うことになるかも。