スリルいっぱいです
★★★★☆
14世紀のイギリス。
貧しい村で、たった一人の身内である母を亡くした13歳の少年。
彼は、父親の名も、自分の本当の名前さえも知らされていなかった。
母の葬儀の夜、森で不審な人影を見てしまったことから、村中から命を狙われることになった少年は、
Crispinという自分の名と母の形見の十字架だけを神父から受け取り、
執拗に命を狙われるの理由も解らないまま、村から逃げ出す。
しかし、道なき道をたどり森を抜けた少年は、たどり着いた廃村で、奇妙な大男に捕らえられてしまう。
貧しい生活と苦しい境遇に、何もかもを諦め、自分の意思さえなくしていたCrispinが、
Bearとの旅と信頼を通して、自分の意思で選択し生きていくこと、
自由意志のもとに生きていくことを学び、自分であることを掴んで行く。
最後の終わり方が、妙にあっけなかった気もしなくもないけど、続編があるようです。