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表現者 (Switch library)

価格: ¥3,360
カテゴリ: 単行本
ブランド: スイッチパブリッシング
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星野道夫さんの人物像が浮かび上がってくるような一冊 ★★★★☆
彼がいかに人びとに愛されていたか、どのように関わっていたかを垣間見ることが
できる。彼の著作の中に出てくるエピソードを別の人物が語ることによって
ウラをとれるというか、深みをますような、そんな印象を受けた。

後半の池澤さんの解説のみ、これまでの自然と心に響いてくる内容から
うってかわり、私には難解に感じられた。よって、☆4つとします。
こんな日本人がいたんだ…… ★★★★☆
星野さんのが写真家であることは知っていたけれど、彼の文章を読んだのはこの本が始めてでした。写真の才能はもちろんのこと、その文章からは、彼の人柄そのものが、人間味溢れ、心に響く文章となって表現されていました。アラスカに対して傾ける彼の情熱、日本とアラスカが遠い昔、結びついていたかもしれない彼の学説、今までにない新しい歴史を発見できたかもしれないことを思うと、もっともっと長く生きて、私達に驚きを与えて欲しかったと思います。個人的には池澤さんの解説から、本のトーンがいきなり変わってしまい(難解な感じになった)、拍子抜けしてしまいました。彼を知らない人が後から解釈してくっつけたという感が拭いきれませんでした。それにしても、星野さんの文章は私達日本人の魂や価値観を大いに揺さぶる貴重なもので、彼についてもっともっと知りたくなるような本でした。お薦めです!
人生を考える人に・・・ ★★★★★
私は星野道夫のほかの本を読んだことが無い。そして、この本を購入した時点では彼がすでにこの世に存在していない写真家であることさえも知らなかった。しかし、人生の節目を迎えようとするといつも「生きるって何だろう」「死ぬってどういうことなんだろう」と内省する癖のある自分が、この本に呼ばれたのは自然なことだったと思う。

星野の文章と写真には生と死が溢れている。星野は、私が今まで読んできた宗教書や哲学書と異なり、多弁にではなく淡々と生と死を「表現」する。それは、彼自身も生きること・死ぬことの意味を探し求め続け、生命の存在するもの全てにその答えの欠片を見出したからではないだろうか。「生命を有しているのは人間だけじゃない」。こんな単純なことを見失い、しきりに活字のみに頼って生命を頭の中だけで考えていた自分に気がつき、少し笑ってしまった。

また、この本の優れたところは、星野の発したメッセージの理解をサポートする、池澤夏樹らの解説が収録されているという点である。私の様な「飛び込み」の読者でも、星野道夫という写真家が、彼の人生を通じて表現しようとしたことを理解した、とはまでは言わないが「感じられ」たのは、彼らによる所が大きかった、と思う。

人生について考え、仏教書や哲学書を読まれている方にお勧めする。