スニーカー から ルビーに
★★★★★
最初はスニーカー文庫で出ていたことを知りませんでした。
(2)からルビー文庫で出ています。
学園ものか、Boys Loveかは読み手次第なのかもしれません。
栗本薫の原点のような小説です。
「JUNE」で一世を風靡した作品
★★★★☆
今のようにBLが、セックスをエンターテイメント化(それを否定しているわけではありません。またすべてのBL作家さんの作品がセックスをメインにおいているわけでもありませが、たぶん故・栗本薫さんをはじめとしたJUNE作家さんたちと、今のBL作家さんの世代の違いが、そのまま性に対しての表現の違いとして描かれていたのだと思います)し、ノベル・コミックと百花繚乱のBLで、作家さんの個性によって、多様化している現在。BL好きな方たちは色々な好みの作品を読めて羨ましいなぁと思います。
わたしは、今では、藤たまきさんのコミックを購入するだけという、もう、自分のフリータイムがない生活の時間にしばられているのと、やはり若い時みたいにお金を自分の趣味にあまり使えなくなりました。
雑誌「JUNE」で連載された当時、わたしは若く、このノベル「終わりのないラブソング」(通称「終ソン」)を読んで主人公の二葉をはじめ、二葉と接することになる登場人物たちの「傷」や「痛み」そして、それゆえに、理解、共感しあえる他者求める姿を自分の事のように感じたものです。
わたしが栗本さんの作品で1番好きなのが「翼あるもの」下巻で、これは「終ソン」よりずっと前に出版された本で、20代の頃何十回と読み返したかわかりません。
余談ですが、「終ソン」のコミック全巻が、図書館でキレイにディスプレイされているのを見た時はビックリしました(笑)司書さんにファンの方がいらしたのですね。吉田秋生さんの表紙の文庫本がずらっと並んでいるさまは、壮観でした。
深い深い話。
★★★★★
この本と出逢ったのは、中3、15歳の夏でした。友達から借りて読んだのですが、あまりの衝撃に言葉を失うほどでした。でも、続きを読んでいくにつれ、深い愛の物語なのだと感じました。3巻での二葉の お母さんになら殺されてもいい。僕を作った人なのだから、というフレーズには涙したこともあります。私もその頃母と仲が悪かったので。私はこのシリーズを通じて、何かとても大きなのもを学んだような気がします。形は同性愛だけど、人間同士の付き合い方、とゆうかなんとも言いがたい事をたくさん学びました。