“Passing”それは、分かり易く表現すれば「黒人と白人との混血である人間がカラーラインを越えて生きていくこと。
ふとしたことから、大学時代に読んだこの本をもう一度手に取ってみた。新たに何を感じ、何を問題視するのだろうと考えながら読んで気づいたのは、悲しいかなほとんどあの頃と変わっていなかったこと。“どう生きるか”ただそれだった。
この日本において多くの人はこの問題に対してそれ程深く考えた事がないのではないか。今や、多くの外国人や二世とやばれる人達がこの国にもいるにもかかわらず、島国根性丸出しのこの国民性を街を行交う人を通して見るだびに胸が痛くなる。
だからこそ、この本を読んで「人間」とは「人種」とは、更に「人はどう生きるべきなのか」という問題に目を向けてみてはいかかでしょう。
必ず新しくなった自分に出会える作品です。