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藤巻健史×成毛眞×松本大 トーキョー金融道 ―トーキョーの、ニッポンの、世界の金融のイマがもっとも過激にわかる本。

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日経BP社
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   月刊誌の金融ビジネス誌で2002年8月号から2003年4月号に連載された「東京金融道」を加筆、編集したもので、成毛眞が弟子となって、金融界で活躍中の藤巻健史、松本大、両師匠から日本の金融、経済問題の本質を教わる内容となっている。本書で3人は、今の日本の現状を打破するにはまじめな議論を続けても意味がなく、閉塞感から脱却するには常識や良識を超越した「多様性」が必要であるという前提のもとで、現場から見た本音の意見や解決策、ユニークな発想を展開している。

   具体的には、松本は不良債権処理にあっては国民投票で決定することを提案し、藤巻は、日本の金融・経済対策として円安政策を提言。成毛は日本活性化のために日本国分割をいう。さらに、3人は金融先進国の米国と日本の違いを論議し、最後の章では、日本を変える大胆政策として、マイナス金利政策、円をアジアの調達通貨にすること、通貨庁の設立、デノミ、株式の相続評価減、海外資本流入の促進などを掲げている。

   本書に登場する3名はいずれも既存の概念にとらわれない発想力の豊かなビジネスパーソンとして有名であり、本書ではその3人の個性がいい方向で出ている内容となっている。激動の時代の中で政策決定者の年齢が非常に高い日本で、本書の内容が少しでも反映されることを望みたいものである。(木村昭二)

ちょっと難しかった ★★★★☆
経済学用語、カタカナ語が多く、門外漢のぼくにはちょっと難しい本でした。
でも、お三方の楽しそうな議論の雰囲気がびんびんに伝わってきて、もっと勉強して理解したいって気持ちになりました。
経済の基礎のある人なら、ものすごく楽しめるんじゃないかって思います。
今の日本の金融のヤバさを正確に教えてくれる本 ★★★★★
今の日本の金融の何が本当にヤバいのかを
的確に指摘している本。
現代世界政治・世界経済・日本経済の正しい姿を把握したい人、
外資系金融機関に就職したい人、している人は
当然にロングすべき本(笑)。

若い日本の次期リーダ3名それぞれが、
細かなポジショントークに終始したり、
政治的な右顧左眄をすることなく、肩肘張らずに

素直な私見をあますことなく披露している。

ここに書いてあること全てが
常識になったらいいなあ。

松本大ファン必読 ★★★★☆
本書は、「伝説のディーラー」こと藤巻健史さんと、マネックス証券社長松本大さんに、元 MSKK 現インスパイアの成毛真さんが金融道を習う、という趣向の対談形式の本で、経済学者やジャーナリストの書いた本とは違う、現場感覚みたいなものに溢れていて、なかなか面白い本でした。

特に、松本さんは、用心深いというかバランス感覚のよい人で、他の本ではなかなか正体(失礼!)を見せないのですが、この本では、対談相手がよかったのか悪かったのか、「日本の金融資産が1400兆円なんてウソでしょ」みたいな、かなり放言に近い発言もあれば、松本さんお得意の「銀行は与信業なんだから、自分より格付けの高いものに金を出してどうする」みたいな、一瞬意表をつかれるけど、よくよく考えると当たり前、みたいな発言も満載されているので、松本ファンにとっては必読の書だと思います。

また、藤巻さんの、「アジア諸国に円建ての債権を発行させて、日本政府で買ってしまえば、諸外国に文句を言われずに円安誘導できる」なんていう、リフレ政策として為替レート・ターゲットなども提案されている昨今、なかなか興味深い提案もあります。

もっとも、本書の初出は「金融ビジネス」という専門誌で、「イールドカーブを立てる」なんていう表現がなんの説明もなく出てくるので、ある程度の金融経済に関する基礎知識はないと、読みこなすのはつらいかも知れません。

先鋭的金融論 ★★★★★
金融・ビジネスの世界ではまさに伝説的な成功者である3人のトーク・バトルです。
成毛氏が聞き、藤巻、松本両氏が答えるというのが基本パターン。
批判を恐れて無難なことを書く本が多い中で
自他共に許す金融ニュータイプの3氏が金融界を滅多切りです。
ここまで痛快に書かれた本はなかったと思います。

買い推奨

(ただし、まったくの金融音痴の方には少しきついかも)

一般向けではなかった。。。 ★★★☆☆
専門雑誌に記載している会談録を本にして、一般読者に対しても現在の金融業界を解説することを目的にするため、出版されたと書いてあった。

確かに、内容的には金融業界の方々による現状の経済の見方が描かれていて、その分野に属していない者である私には面白いものであった。

しかし、分野外の人にも理解できるようにという趣旨の下に本として出版したということではあったが、素人に対して読みやすくするなどといったアレンジは皆無であった。(適宜、編集者は注釈や図表などを挟むことをすべきではなかったのではないだろうか)この点は非常に残念である。

また、対話で書かれている為、話が話題に触れただけでどのような仕組みがあったのか等の説明が全くなくて、次のトピックに移っている箇所が㡊??った。そこに関しての解説等があって然るべきだったので不満が残った。

おそらく、金融業界の知識のベースがある方々には、さくさくと読む雑書であろう。その他の方々にとっては、何か他のベースを作って上で読む必要があり、この本を単独で読むことは勧められない。上記の点が改善されて、改訂なり、第2作が出るのであれば、星を5つあげられるかもしれない。