仕事より身分が欲しい日本人
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なぜ日本人は正社員であることにこだわるのか?
なぜ正社員としてブラック企業で働き続けるのか?
なぜ解雇規制緩和で雇用を増やすことに反対するのか?
そこには仕事よりも身分を欲する日本人の性質があった?!
戦後ニッポン人が形成してきた「身分」に対する執着と、これから目指すべき働き方について論じる。
【目次】
「擬似ホワイトカラー」はクール・ビズを嫌う
仕事内容よりも忠誠心が「身分」を担保する
身分としての総理大臣がアピールする「マジメ」
正社員の身分保障により高まる失業率
解雇規制緩和が日本人から支持されない理由
「正社員か死か」という究極の二択人生
「中流の没落感」を呼び起こすもの
人々が小泉構造改革を恨む背景とは
秩禄処分を受け入れた明治士族と平成「真正保守」の落差
愛国を叫ぶネトウヨは会社人間の末裔
新聞記者の「転向」と時代の空気
既得権者の都合の良い「反省」が無得権者を苦しめる
本当は恐ろしい日本型雇用システム
新人に不眠不休を要求するブラック企業の創業者
偉人は凡人に超人であることを強要する
松下幸之助が去り、地方公共団体だけが残った
「しがらみ経済」は復活しない
グローバルな“日本”企業は日本人の身分を守らない
いまだに“日本”企業を特別扱いするマスメディア
非正規雇用は全員が不幸なわけではない
「貧しくなる自由」を享受した者のワガママ
前向きに働いている人のための労働市場制度改革を
「ネズミ講社会」から「再チャレンジ社会」へ
身分よりも仕事と“居場所”がある社会へ
【著者略歴】
宮島 理(みやじま ただし)
1975年生まれ。山形出身の大阪育ち。現在は関東在住。
東京理科大学理学部物理学科中退後、IT系企業設立を経て1996年、フリーライターに。
著書に『あなたのスマートフォンが狙われている!』(アスキー新書)、『雇用大崩壊 サラリーマンがなくなる日』(中経出版)、『就職氷河期世代が辛酸をなめ続ける』(洋泉社)など。
ホームページはhttp://miyajima.ne.jp/。