本書をよむことで、アメリカの資本主義の背景がいくらかでも理解できたと思える。たとえば、EVAとかROIがアメリカで誕生したかはなぜなのかもわかる。また、Maximaizing を追求することの愚も分かりやすく書いている。ものすごい発言もある。たとえば、資本投下の是非を判断するときに、現在価値を使用したりすることが説かれるが、そのようなものが実際に使われることは50%もないだろうという。使う必要がなかったり、見積もりがいいかげんだからだというのだ。会計系あるいは経営系の大学院では、この程度の本は読んでおくべきであろう