☆4つ
★★★★☆
「謎を解く」、というよりも、「どこが謎なのか」をわかりやすく提示してくれている。
つまりは、良くも悪くも「謎は謎のまま」にしていることが多い印象。
もちろん「研究史」や「定説」は丁寧かつ簡潔に紹介されていますのでご心配なく。
物足りないといえば物足りませんが、入門書としては正しい姿なのかもしれません。
というわけで☆は4つ。
入門的に読むのにはオススメ
★★★★☆
天地開闢から壬申の乱まで22項目をピックアップして、古事記と日本書紀の記述の対比を中心に、本来の専門であるらしい風土記も交えて謎を探っているが、「こうだ」と決め付けるような書き方ではない。語り口はやや荒っぽい(好みの問題)。突込みが足らないのは項目が多いがゆえなのでやむを得ないが、逆に入門的に読むのにはオススメです。参考文献がまったく記載されていないのは残念。
「日本神話」の文章から、事実をまじめに抽出しようとした本
★★★★☆
何気なくこの本を手に取ってみて、「古事記」や「日本書紀」が、権力正当化のための単なる作り話ではなくて「事実を脚色して書かれている」、という解釈の仕方があることを知りました。
内容は、「古事記」「日本書紀」を中心に、各風土記や著者による祭りの取材などをおりまぜながら推理が進められていますが、基本は「なるべく古事記と日本書紀の記述から逸脱しないで」という感じで進められています。
構成も、「8つの謎」という形でポイントを絞って展開されているので、軸がブレずに著者の主張を理解することができます。
細かい部分で多少こじつけめいた苦しそうな部分もあるにはありますが、大筋では「そうなんだ」と納得させてくれます。
とにかく、今までの自分みたいに、「そんな時代に、人間が空からから山のてっぺんに降りてこれるわけがないじゃんか!」なんてつまらない突っ込みを入れて、原文を読もうとしなかった向きには、ぜひ一度読まれることをお勧めします。
この本を読んで、原文(に近い文章)を読んでみたくなったり、風土記をたずねる旅行をしてみたくなりました。
わかりやすく、おもしろい。
★★★★★
幅広く古事記と日本書紀のいろいろな話を読むことが出来ます。
わかりやすく、おもしろいので、読んでみてください。
オススメです。