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Foundations of Language: Brain, Meaning, Grammar, Evolution

価格: ¥2,114
カテゴリ: ペーパーバック
ブランド: Oxford Univ Pr (Txt)
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   すでに名作とうたわれる本書は、この35年の成文言語学とその関連分野における研究を詳しく検討している。「この分野の研究者は必読である、というありきたりな表現にふさわしい本はわずかだ。けれども、本書はどうやって言語と脳と知覚がたがいに作用しあうかについて、まったく新しい理解ををもたらしてくれる」と『The Language Instinct』の著者スティーヴン・ピンカーは語る。

   本書は、言語は人間の心と脳を理解するための重要な入口であるという初期の成文言語学の期待を一新した。そして、そのアプローチは非常に広い分野にまたがっている。その革新性の背後にあるのは、著者であるジャッケンドフの基本的な提案で、彼は、言葉の創造性は、インターフェイスの要素を介した複数のよく似た生成システムに由来する、と述べている。基本構造の中でのこの変化によって、心的文法とその学習方法は抜本的な再検討ができるようになる。その結果、ジャッケンドフは言語学と、心の哲学、認知心理学、発達心理学、進化生物学、神経科学、コンピューター言語学との再統合を可能にしている。

   取り上げた主だったテーマの中には、言語処理、言語と知覚の関係、固有言語、言語容量の進化、さらに、統語論や語彙といった言語学理論のさらに一般的な問題がある。くわえて、ジャッケンドフは洗練された意味論に、言語哲学、論理的意味論、形式意味論、さまざまなタイプの語彙(ごい)意味論、心理言語学的アプローチ、神経言語学的アプローチ、著者自身の概念上の意味論からの洞察を盛りこんでいる。
   このように本書は、言語理論においてこの30年以上の中で最も重要な貢献を果たしている。

面白い!! ★★★★★
ボリュームが多いので通読はしんどいが、部分部分読んでも興味深い記述が多い。項構造の解説の部分では、統語の項構造と意味の項構造が一致するとは限らないということが具体例とともに言われているが、これは日本の英語教育的観点から見ても示唆に富む内容のようにも思う。全体的には生成文法の枠組みにのっとっているものの、チョムスキー派よりもむしろ認知言語学の思想に近い部分も多い。しかし、統語の独立を認めるか否かという点が、ジャッケンドフ言語学と認知言語学を大きく隔てている、、、らしい。いずれにせよ、この包括度は驚嘆と賞賛に値します。