よしながさんの作品はほとんど読んだことがなかったけど、この作品は1巻2巻と一気読みでした。

1巻は友達以上恋人未満な2人の関係が心地よく、2巻はその後の夫婦のような2人にあてられっぱなし。
2巻はHもなかなか濃厚でドキドキ。

真っ直ぐだけどどっか不器用な田宮と、穏やかだけど深い孤独を抱えている藤堂。
両方が愛しく思えるキャラクターです。
特に1巻は2人が色々なことがありながら、段々と友達から恋人に変わっていく姿が丁寧に描かれていてとっても共感できます。


2巻ラストの藤堂の弟と高校の先輩とのお話は切なかったな。
それまでずっとコメディタッチだっただけに胸が痛かったです。

1巻2巻通してとってもおすすめ!
何度も読み返したくなる作品だと思います。

　大学では女子の憧れの的の田宮も、藤堂のＨテクには勝てずに泣かされているのが可愛かったです（笑）もしかしたらＢＬ（ＪＵＮＥも含む）で、初めてデブの脇キャラクターやお世辞にも美しいとは言えない脇キャラを描いた作家さんじゃないでしょうか？

　藤堂の弟の話は、せつなかった。結局、先輩の家にいったのは、弟なりに別れを告げに、けじめをつけに行ったのですから…。けれど、身体だけの関係って、すぐ終わっちゃうよって、よしながさんのメッセージを感じたのはわたしだけでしょうか？

　当時から、他の作品でも、ノーマルなストーリーも当時描いていましたし、当時は失礼ながら画力がそれほどなかったのに、作家としてオリジナリティのある作品を読ませてしまうコミックを描けるのは、やはり天職なのかもしれません。

　また当時、よしながさんのコミックを買って驚いたことは、どの作品も増刷されていたということでした。わたしはそんな凄いＢＬ作家さんをコミックのみならずノベルでも知りません。

　今ではすっかりメジャーになって、わたしは読んでいませんが、よしながさんの活躍は頼もしい限りです。

この漫画を読んだのがきっかけでBL漫画に完璧はまりAmazonさんでBL漫画の乱れ買いをしている私です。しかし、これほど完成度の高い漫画にはなかなか廻り会えませんね。2巻は1巻に比べたらエロ度がかなり高めですが、田宮と藤堂の社会人として働く姿に成長を感じられて感動しました。特に藤堂の変わりようがうれしいやら悲しいやら。働きすぎて小汚くなってますがそれもリアルでよし(笑)藤堂に色々開発(笑)されてしまった田宮ですが、まあそれもエロ可愛くてよし、大変楽しく読めました。2巻で初登場の藤堂の弟くんも昔の藤堂の面影あり(笑)でかっこいいですよ。

まず、新装版を出してくださって、感謝です。

ＢＬ分野に嵌ってからの年月が浅い私にとって、未読のよしながさんの作品を
手に出来ることに幸せを感じます。

人物の表情の変化を追うことだけに使われ進むコマ、擬音のみで埋まるコマ、
一つの行動で表される感情の起伏など、胸を打たれる場面が多く、
漫画読みで良かった…と思わされること度々です。

特に１巻で、正直でまっすぐな田宮が薄々気付きつつも逃げてきた、自分の性の深層部分に
向き合い葛藤する過程が描かれる話ではグッと引き込まれました。

あと、大学生活をかなり懐かしく感じられます。
“そうそう、こうだったよ〜、大教室で指名されるとビビるよ〜！”といった風に。

１巻は連載時、２巻は同人誌の掲載です。

何年も前の作品ですが、絵柄が変わらないのですね。ストーリー共に全く古さを感じさせない
よしながふみさんの力量に感服いたしました。

藤堂＆田宮のその後。
大学で助教授として働き始めた田宮。
一方、理系の大学院へ進み、法学部時代とは正反対の研究漬けの日々を送る藤堂。
なんだかんだ言いながら、仲のいい二人の生活。

別カップルとして、藤堂の弟、宏明と、彼が所属するゼミの助教授である伊藤久雄のお話。
優秀な宏明をなんとかゼミに残したい伊藤が考えた「策」は……

よしながふみの作品では、かなり好きな方に入る漫画です。
ほとんどが同人誌発表作品らしく、多少切れ切れですが、そこがまた二人の生活を垣間見てるようで楽しかった。
ずっとどたばた、仲良くしていってほしいなあ、と思いました。

藤堂＆田宮の「こっちの生活。」がなぜかお気に入りです。