感じさえするSOSの最近のアルバムの中では
無理のないメロディーラインを楽しめる、
期待を裏切らない作品です。

いつもそうですが歌詞がいいですね。

Where Our Love Grows はとても幸福感に満ちたアルバムです。全ての曲が、優しさに満ちていて、愛情さえ感じそうなほどです。恋人と過ごす一時に聞くのがいいと思います。また、クリスマスソングは収録されていなかったと思いますが、クリスマスにもぴったりだと思います。とにかく、聞いていて心地よくて、疲れているときでも、なんだか気分が良くなってきて癒されます。忙しくて、居眠りもしてられないような日常の中で、こんな音楽があるなら、なんだか違った気分で一日を過ごせるのではないのかなと思います。

"When The Laughter Is Over"が聴こえて来た時、Roger Nichols & The Small Circle Of Friendsの"I Can See Only You"のイントロそのままだったから「カバーかな?」と思いきや、イントロのギターとストリングス、コード進行をそのまま「サンプリング」しただけみたいですね。乗っかっているメロディは全く違っていましたが、バックグラウンドが聞き覚えのあるアレンジで不思議な感覚におちいりました。 ロジャニコのアルバム持ってる人は聴き比べると、おもしろいかも。

２枚目のKaleidoscope Worldもそうでしたが、彼らに期待するのは６０年代の映画のサウンドトラックのような…ハープシコードの音が散りばめられたようなお洒落な曲です。アンディのドライなスキャットがお洒落な"Caipirinha"も６０年代の雰囲気出ていますね。"Happy Ending"のイントロもハープシコードから始まり、どの曲も雰囲気あって素敵です。

～Swing Out Sisterといえば、BREAKOUT。
「ブレッカ～ゥッ！」と両手を広げて
明るく輝く未来を啓示するコリーンに、一発で惚れた世代。
そして周りにはコリーンみたいな女の子がいっぱいいた時代。
もう少し後の世代には、NOW YOU'RE NOT HERE。
でも、今一番いいのはコレ。～～
日本限定発売という事で、あんまり期待していなかったけれど、SwingOutSisterの独特の世界が余すところなく
空間いっぱいに広がってゆく。
彼らの今は、本当にサウンドそのものの美しさを
スムースに流し広げるという感じ。
このアルバムも、変に、というか全く肩に力が入ってなく
好き勝手なんだけど、スノッブじゃなく
Somewhere deep in the～～ nightも広がるけれど
こちらの方がより流れ広がる。～

このアルバムは日本のみで発売されているらしい。デビュー時からのファンとしては、寂しい限りです。さて、このアルバムの内容はというと…。特に目新しいものはなく、安心して聞けるものとなっています。楽曲は相変わらず哀愁に富んでいて、オーケストレーション（少し少人数の編成になったような気がする）も見事。昔からのファンの期待には充分答える内容です。