せっかくここまで辿りついたのだから
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HISってあんまりメジャーな盤じゃないと思うのです。だけどこれを読んでいるあなたはここまで辿りついた。出会えないままの人たちも多いと思うけどあなたは縁があってここまでやってきた。だったら聞かないともったいない!!
その言葉と“Voice”。清志郎さんは「わかってる人」だったと思う。
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RCサクセションというバンド、そして忌野清志郎という人は、ある一定の世代にとってはひとつのアイコンのようなもので、たとえ好きでも嫌いでも、その名をきいただけで胸の中を“なにか”がよぎる、そんな存在だったと思う。
永遠なんてない。そんなことわかってる。だけど、あの頃の楽しかった思い出が、まとめて遠くへ行ってしまうようで、なんともいえない寂寥感、喪失感を感じてしまっている。
そんな今、清志郎さんを送るにあたって、何か1つCDを、と思った時、編集盤はどれも決め手に欠け、今後もっとちゃんとしたのが出るだろうと考えたし、『シングル・マン』は名盤だけど今聴くのはつらすぎる。ならば、当時も好きだったHISのこれで行こう、と決めました。
こうして改めて聴いてみると、時代とかを超越したところで、細野さんがプロデュースしたこのユニットの音は鳴っていて、そんな中でちょこんと正座してるような清志郎さん、そして気持ちよさそうに歌う冬美ちゃん―「恋人はいない」が秀逸―の声が聴こえてきます。
当時から「スキー・スキー(スキーなの)」とか好きーでしたが、今回特にタイトル曲や「セラピー」では、その歌詞、清志郎さんの歌声になぐさめられるような思いがしました。
あぁ、「わかってる人」だったんだな、と。
なおHISはこの後、2005年7月発売のマキシ『Oh, My Love―ラジオから愛のうた―/幸せハッピー』(坂本冬美名義。2曲とも忌野作詞・細野作曲)を経て、2006年2月の清志郎さんのライヴ、および同年3月放映のNHK総合『音楽・夢くらぶ』の中で、再結成を果たしています。
清志郎さん。今はただゆっくりと、お休みください……。
こりゃ名盤だわさ。
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このアルバムは91年に初めて聴いた時、ビックリしました。
2008年の今聴いても、ポップな日本的情緒の言葉遊びや洋楽の料理の仕方といい。この三人でしか出来ない奇跡的なアルバムです。もちろん実験的でありつつ捨て曲がひとつもない傑作です。値打ちに買えましたので、感激してます。
三人に興味のある方は是非聴いてみて、きっと気に入るでしょう!
考えられない組み合わせの3人の融合
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細野、忌野、坂本の三人の頭文字を取ってHIS。
今でも、もちろん当時91年でもビッグな三人の組み合わせ。
しかもまぁ、考えられない組み合わせですね、音楽的に。
それだけでも凄いのに、所詮企画だろう?と思ったらそんなことない。
シングルカットされた
3. 夜空の誓い
は転調のあるコード進行が心地よい曲。
忌野、坂本の音域を活かしたコーラスワークが素敵。
2. パープル・ヘイズ音頭
はパープルのあの曲を知ってるなら思わずにんまり、こうなるのかと。
5. 渡り鳥
9. スキー・スキー(スキーなの)
10. 恋のチュンガ
なんかも好きだな。5.の最後は遊び心たっぷりの坂本の歌声があるし。
秀作揃いです。
再結成はまずないと思うし、このアルバム15年以上経っても色褪せないので、
是非聞いて欲しい。
さすが鬼才三人組、坂本冬美、忌野清志郎、細野晴臣
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私は、運命のいたずらか今までお金に運がなかった。でも、建築を大学で学んでいる時も、本を読み漁りたい為、学校をサボれる時はアルバイトを一生懸命やっていた。そのせいで、一年留年したが、後悔はしてない。なんていったって、人生で一番、読書に耽られると言われる二十歳前後に徹夜してでも、学校をサボってでも、本をよむことが出来たのだから。
それはそれとして、今もお金には困っているものの、こうしてこの稿を打っていられる。今の小遣いの使い道の優先順序は、タバコ、CD,DVD、そして本である。お金があれば、大好きなパリにとっくに、ブットンでいる。ちょっと、待った。また、話がそれてしまった。それもこれも、このアルバムが私を駆り立てるからだ。ついつい、マジになってもしょうがない。現在のように、アイデンティティを得るのに難しい時代、日本人の古き良き時代に耽りたい人は、是非このアルバムを聞いて欲しい。聴いていただければ、この文章をご理解頂けるはずだ。このアルバムを気に入った人は、是非この問題児三人のこれからと今までに、注目してどんどん情報を集めて欲しい。私は勿論、この三人の大ファンだ。