【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:畠山雄二/著 出版社名:丸善 発行年月:2004年12月 関連キーワード:ジヨウホウ カガク ノ タメ ノ リロン ゲンゴガク ニユウモン ノウナイ ブンポウ ノ シクミ オ サグル じようほう かがく の ため の りろん げんごがく にゆうもん のうない ぶんぽう の しくみ お さぐる、 マルゼン マルゼン 7924 まるぜん まるぜん 7924、 マルゼン マルゼン 7924 まるぜん まるぜん 7924 好評既刊の前著『情報科学のための自然言語学入門:ことばで探る脳のしくみ』では、脳内文法のアプリケーションのうちの一つ、X′理論に焦点をあてながら言語獲得の問題について考えた。続編にあたる本書では、X′理論以外のアプリケーションを紹介しながら、実際に自然言語の様々な話題を謎解きをしていくとともに、具体例を挙げながら、言語現象を一つの理論的枠組みの中で説明することによって、自然言語の科学的分析とはいかなるものか
ブリリアントであすすめの入門書
★★★★★
認知系の学生ですが、以前より生成文法に興味がありました。
生成文法の入門書には、とても見慣れない専門用語がたくさんあり、
「ほんとうに入門書なの」というくらい前提知識が必要と思われるものばかりでしたが、
この『情報科学のための理論言語学入門』は、ちょっと「情報科学」という表題にとまどいましたが、内容はとてもわかりやすく、しかもなぜ生成文法が人をひきつけてやまないのかという疑問に、ストレートに答えてくれるものだと思いました。
言語学っぽい内容ばかりでなく、脳科学にも配慮してあるところも、とても好感を持ちました。
このレビューを書くきっかけとなったのは、「日本語の活用システム」についての仮説を述べたあとに、ちょっとした意外な展開があるからです。詳細はネタバレかもしれないので割愛しますが、科学とは何かと言うことを考えさせられる内容です。
この本を読んで、わたしは自分の話していることばにも、かんたんな分析できるようになりました。ちょっと言語学者きどりになりたい気分です。わたしのような学生が、今後も増えてくれば、他の学問との交流も盛んになってくると思います。そのような意味でも、この本は、とても役に立ちました。
もっとマジメに言語学してくれ
★☆☆☆☆
この著者に対しては前著「情報言語学のための自然言語学入門」その他で期待していたのだが本書については失望しか感じなかった。まず前著で予告されたいた普遍文法の十二のメカが全く発展させられなかったこと。前著の焼き直しが多いこと。「あとがき」が政治的主張に終始していること。しかも生成文法の創始者である、ハッキリ左派アナーキズムであるチョムスキーと正反対の意見であることは別にいいのだが、然らば日本の言語学者はチョムスキーの著作から何を読んでいるのか。政治的な部分を捨象して文法だけ拝借するというのは和洋折衷の本道かも知れぬが、その本義を解説できる唯一の著者であるとも考えられるだけに、建前だけで終始して欲しくなかった。
科学としての言語学を案内する著者の待望の続編
★★★★★
本書は、一年半ほど前に同じ出版社から出版された『情報科学のための自然言語学入門―ことばで探る脳のしくみ』の続編を意図したものである。しかし、最近よくあるような、「売れたからまた書いちゃった」式の無責任な内容のものではなく、著者自身の言葉を借りれば「二匹目のドジョウを狙ったものではなく、捕まったドジョウを大きく育てるために書かれた」ものである。平易な日本語と英語の例文を検討しながら、前著で十分に触れられなかった移動現象や語形成の問題、自動詞の二大区分などについて紹介し、さらには言語獲得と言語障害・言語と脳の関係といった斬新な話題にも力を入れている。そして同著者による他の著書と同様、本書の基本的な執筆動機は、言語学が充分に科学的な学問のひとつであることを専門外の人々にも理解してもらいたい、そして自然言語という誰にも身近な対象を見つめることによって、科学的思考法の基本を身につけてもらいたいという熱い願いにあるものと思われる。私も著者と同じような職業についており、同じような専門分野に興味を持つ者として、本書のような著作が今後ももっともっと出現することを期待したい。なお、あとがきで著者が語っている内容は、この種の書物のあとがきとしてはやや不適当と眉をひそめる向きもあるかもしれないが、私は著者の誠実で正直な人柄を反映した内容として、むしろ好ましく感じる。