ワトソンの最期の名著になるであろう。
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この本は、Watsonの哲学が書かれた本といっても良い。彼の思考が隅々に散りばめられている。分子遺伝学、遺伝子にかんする、名著中の名著。これこそ、バイブルである。是非とも、原著で読むことを薦める。私が今まで読破した教科書の内で、3本の指に入る名著である。この本を読まずして、遺伝子を語ることなかれ!
歴史を重んじる「ワトソンの誇り」
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第5版で一気にスリムになった本書ですが、第6版ではシークエンス技術の進歩とゲノム解析・regulatory RNAの新機能・システムバイオロジーなどについて新知見が盛り込まれています。またこの手の教科書には動画やチュートリアルを収めたCD/DVDが付くのが普通になってきましたが、第6版ではメディアの代わりにパスワードが付属しており、WEBサイトに登録して閲覧するようになっています。
本書の内容は、遺伝子に関連した事象に厳選されています。例えば抗体遺伝子のV(D)J組換えは書かれていますが免疫グロブリンに関する記述はなし、といった具合です。一方で他書では削られがちなファージや原核生物もおろそかにしないところが本書の特徴でしょう。さらに本書の個性を際立たせるのが、CSHLシンポジウムに集った遺伝子科学の偉人たちを撮影した歴史的なポートレート。「我々が遺伝子研究の歴史を作り上げたのだ」という自負心が伝わってきます。
名著の5版ペーパーバックです。
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ワトソンの名著Molecular Biology of the Geneの5版、ペーパーバック本です。
インターナショナル版となっています。USA国内版との違いは、比較していないので不明ですが、CDもちゃんと付いています。読む分には大きな違いはないと思います。
遺伝子を中心にすることによって、前版よりかなりスリムになり、通読可能な量となりました。Molecular Biology of the Cellと良いコンビネーションです。