インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

暗黒星;闇に蠢く (江戸川乱歩文庫)

価格: ¥550
カテゴリ: 文庫
ブランド: 春陽堂書店
Amazon.co.jpで確認
お得なセット ★★★★★
前半「暗黒星」は1939年の中編。明智が登場するスタンダード(スタンダードすぎる)な乱歩作品で、どちらかというと子供の頃に”少年探偵シリーズ”を読んでいた人が楽しめる内容になっている。暗黒星とは「真っ黒の巨大な星が地球に接近したとき、実際に衝突するまで人間は気付かない」という意味で、そういう不気味なコンセプトのもとにストーリーが展開する。

後半「闇に蠢く」は1926年の中編。初期・乱歩の真骨頂が発揮された一品となっていて、とある山の中のホテルで起こる奇怪な事件を描く。プロットは粗く、英米のミステリーに慣れている人は低評価を下すかもしれないけれど、繊細で卓越した文章や、乱歩独特の、友達が隠している秘密のビデオを観てしまった時のような雰囲気はたまらないし、中編では乱歩のベストにこの作品を挙げる人もいる。特に冒頭の演出は必読。
見えない星 ★★★☆☆
 「暗黒星」と「闇に蠢く」の2篇が収められている。
 いずれも短めの長篇である。
 「暗黒星」は、明智もの。どこかで見たような場面ばかりで、新鮮さの感じられない話であった。タイトルの付け方は面白い。
 「闇の蠢く」も、出来の良い作品とは言いがたい。グロテスクな内容で、乱歩の極致のひとつではあるかも知れないが、気持ちの良い物語ではない。
 ざっと読むべき一冊か。