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孤島の鬼 (江戸川乱歩文庫)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 春陽堂書店
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読んでるほうも白髪になります ★★★★★
前後半で舞台がガラリと変わります。
前半は恋人の出身地を隠そうとする謎の勢力の暗躍!
後半はその謎の勢力の根城である孤島での大冒険!

大槻ケンヂが絶賛してたので初めての乱歩にこれを選んだのですが、
初心者には毒が強すぎました。お腹いっぱいです。

たった一冊でこんなにハラハラドキドキさせられるなら
乱歩全作品を読んだら寿命が縮まるでしょう。
怖い ★★★★★
面白く、そして怖いです。小学生の時少年探偵団が大好きで、
学校の図書館で読みふけって居た頃を彷彿とさせるものでした。
独特な言い回しとマニアックな登場人物にあっという間に
引き込まれます。
しばらく他のミステリーを見る気なくす位
衝撃的な本です。
潜在風景の不思議 ★★★★★
「闇に蠢く」でもそうだが、江戸川乱歩の長編は最初の5ページくらいの書き出しが抜群にいい。読み始めた時にはその物語の進行する時代と場所に自分がどっぷりつかってしまい、それこそ食事をするのも忘れてよみ進んでしまう。読む以外の動作が強制的に停止されてしまう、ほとんど麻薬のような読むことに対する執念にも及ぶ情熱をかきたてられるものがある。これはちょうど昔見た、刑事コロンボでやっていたが、映画の映像の中にほんの一瞬、一コマだけ例えばハンバーグの写真を挿入すると、映画を見終わった後、なぜか理由がわからないでハンバーグを食べたくなるというあの衝動に似ている。自分では一コマではハンバーグを映画で見たという記憶はないのだが、潜在意識が捉えている。こういう映写手法はもちろん法律的に禁止されている。江戸川乱歩の長編はそのものずばりではないが、なんとなくこれに近いものがある。もっと複雑で解読不可能、証明不可能な一コマが物語の中に言葉で挿入されているのではないか? それが「孤島の鬼」の場合だったら、秀ちゃんと吉ちゃんのための”牛が寝たような形の島”の描写ではないだろうか。この景色が読者の読む執念へのきっかけになっているとしたらどうだろう。ところで同じような不思議な一コマが、17世紀のオランダの画家・フェルメールの絵にもある。乱歩より数百倍も証明することは難しいが、とにかくこのことの証明を試みたのが、少し手前味噌ではあるが、「宇宙に開かれた光の劇場」(上野和男・著)という書名の本である。「紳士とワインを飲む女」の絵で、シタール(ギターに似た楽器)の裏に映し出された影と光がこの一コマにあたる。
身震いがするほどの怪しさ。これは傑作です。 ★★★★★
今まで江戸川乱歩は読んだことがなかった。日本にとって黎明期の探偵小説とばかり思っていた。
が、実はそうではない。これ、探偵小説の域を完全に超絶している。その内容は、怪しい、実に怪しい。身震いがするほど怪しい。でも・・・・、いや、だからこそ、とても面白い。こんな物語に巡り合ったのは初めてのこと。読後感は極めて鮮烈。とても斬新的な作品である。随所に現れる挿絵が怪しさを増幅している。
この小説が書かれたのは1930年のこと。既に戦争の足音がすぐそこに聞こえていた時にこのような物語が世に出されていたとは思いもしなかった。その時代にはそぐわないと思われる同性愛のテーマ、或いは、当時だからこそ許容された不具者についてのグロテスクな描写など、このような作品はもう2度と出てこないと思う。
人外境便り ★★★★★
江戸川乱歩といえば少年探偵団、その程度の認識しかなかった私が図書室で見つけた江戸川乱歩集。その最初に載っていたのが孤島の鬼でした、以後私の中の乱歩観は大きく変わりました。
「主人公はまだ若いというのにその髪の毛は白髪に染まっていた、そしてその妻の腰には大きな傷跡があった」それは一体何故なのかという流れで話が始まる。まずこの時点で作品に強く惹き付けられ借りてしまった。 私が一番衝撃を受けたのは中盤に登場するある少女の日記(手紙?)である。私はこの少女の言うもう一人の事とは彼女のもう一つの人格だと思っていました、がまさかあんな結末とは…。電車の中で読んでいて寒気がしました。
後で知ったことですがこの作品は乱歩の長編最高傑作と呼ばれているようです。全体的に不気味な雰囲気が漂っていますが探偵・冒険・同姓愛・怪奇と様々な要素が入っています、読了後何かやりきれない気持になりました。
ちなみに私は最後まで主人公とその友人の名字が何と読むのか分かりませんでした、それと秀ちゃん・吉ちゃんを繋げると秀吉になるのは何か理由があるのでしょうか?秀吉は実は指が6本ある多指症(奇形)だったといわれていますがそれと関係は…無いでしょうね。