――世界は再び、その男を必要としていた。

祖国アメリカ合衆国を……いや、全世界を守るため、人知れず戦場を駆け抜けて来た元軍人、ジョン・ウェイク。
不名誉除隊の後、彼は第二の人生を歩みだしたが、普通の生活に馴染むことができず、惨めな負け犬人生を送っていた。
そんな彼のもとに、ＮＳＡ捜査官を名乗る少女、シェリルが訪れる。

「くそ、誰だよ、こんな夜中に」

「すいませーん、ジョン・ウェイクさんのお宅ですか〜？」

「部屋の間違いだな、ガキはお家に帰りな」

「……『レジェンド・ジョン』。私知っているのよ、この国に伝わる伝説を」


運命の歯車が動きだし、再び、伝説の幕が開ける。

かつての部下、ヴィクター・ランバートが起こしたS.O.W.強奪事件——
ウェイクはかつての部下を止めるため、そして、過去の呪縛を断ち切るために、硝煙漂う戦場へと舞い戻る！

テロリストの襲撃

EMPによって混乱に陥るアメリカ首都近郊。

襲い掛かる遺伝子操作の怪物、生物兵器《B.O.W.》。

そして、ヴィクターの手によって起動してしまう、DARPAの秘密兵器――S.O.W.


親友以上の、兄弟以上の、息子同然に育てたかつての戦友――　ヴィクター・ランバート。

彼の身にいったい何が？

なぜヴィクターは祖国であるアメリカ合衆国を裏切り、テロ攻撃を仕掛けたのか？　
彼が抱いている真の狙いとは、いったい何か？
果たしてウェイクは、ヴィクターの野望を阻止できるのか？　それとも――……

ファイブセブンが唸る時、未だかつて見たことのない、伝説《レジェンド》が始まる！！