カントリー色が強いアレンジのものが半分、普通にロックしているものが半分、といった印象です。いずれも明るく、原曲のよさを素直に生かしたアレンジが施されていて、全体のカラーが統一された非常に聴きやすいカヴァー集だと思います。ウィリー・ネルソン、ヒューイ・ルイス、チェット・アトキンスぐらいしか知っているミュージシャンはいませんでしたが、最後まで飽きずに聴けました。

　大体、クレジットに「THE」をとったビートルズを持ってくること自体がいかがわしい。ま、それはいいとして、「アメリカの敬礼」だか「挨拶」だか知らないけれど、一見カントリー風といいながら、単なる限局を正体不明の歌手が歌ってると言うだけの感じ。独特のアレンジもなければ、特別賞賛すべき工夫もない。
　あるとしたら、耳障りがないことがいいというくらいのことだ。
　それだけですね。

ビートルズのカヴァーと言っても、
様々なアプローチがあると思いますが、
このアルバムは、原曲に忠実な訳でもなく、新たな解釈をする訳でもなく、
アメリカの広い大地の中ですくすくと育ったビートルズを聴く事が出来ます。
こんな側面もあったんだな〜と原曲の良さを改めて再確認してしまいました。

しかも、各曲のクオリティーが非常に高い！
また変にいじってないトコがいいんですよね◎

これは単なるカヴァーアルバムを越え、
素晴らしい一つの音楽作品になっています。
プレゼントとしてもかなり使えるのではないでしょうか？

このアルバムに出会えた事に感謝します。
心の中にあるビートルズ。そんな暖かいアルバムです。

　Beatlesのﾄﾘﾋﾞｭｰﾄもの、また、その類の殆どは二度目以降聞きたいと感じるものは、はっきり言って少ないと思います。
　そのあまたある作品のなかでは、ｶﾝﾄﾘｰﾌﾚｲﾊﾞｰになじみのない方でも楽しめると思いますし、ｶﾗｯと明るいできばえにはとても魅力を感じます。
　私も楽曲のｱﾚﾝｼﾞ担当者の末席を汚す者ですが、Beatlesの曲への取組みは難しいということを、音楽に携わった方であれば、よく知られたことと思います。
　そういった観点からも、よくできた作品だと思いますので、私は星５つ！

お勧めはAll My Lovingです。
ビートルズ初期の名曲をカントリーアレンジで聴かせます。