インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

華麗なる一族 [DVD]

価格: ¥6,300
カテゴリ: DVD
ブランド: 東宝
Amazon.co.jpで確認
   関西金融界の雄、万俵大介(佐分利信)は厳然たる家父長制で一族を取り仕切り、その勢力を広げようと腐心し続けている。しかし、長男の鉄平(仲代達矢)に対してだけは、その出生の疑惑にこだわりを持ち続けていた。ある日、その鉄平が経営者として致命的なミスを冒してしまう…。
   虚飾に彩られた大財閥の実像を赤裸々に描いた社会派巨匠・山本薩夫監督の堂々211分におよぶ超大作。見かけの華やかさとは裏腹のどす黒い人間たちの愛憎と確執が、悠々たる流れとエネルギッシュな演出の力わざによって壮大に繰り広げられていく。当時のオールスターキャストも魅力的で、ある種パターンとも思える人物描写なども、彼ら彼女らの深みある存在感によって大いにカバーされている。佐藤勝の優雅な音楽などスタッフワークも素晴らしく、当時こうした日本映画が普通に製作されていたという事実には、驚きすら覚えてしまうほどである。同年度キネマ旬報ベスト・テン第3位。(的田也寸志)
濃い上にも濃密な…… ★★★★☆
……昭和の「華麗…」。佐分利信、小沢栄太郎、西村晃、仲代達矢、二谷英明、田宮二郎、迎える女優陣は京マチ子に月丘夢路、山本陽子、若き日の酒井和歌子と、昨今のお子様ランチからは考えられない、濃く重いキャスティング。中でも、妻妾同衾と云うケダモノじみたナイトライフを送って恬として愧じない万俵大介役の佐分利、その正妻役の月丘と愛人役の京、この三人の存在感は圧倒的だ。最後に、さりげない一言で京に完膚なき深傷を負わせる、月丘演ずる貴顕の残忍性は、反語としての「華麗」の一つの山だろう。京を蛇蠍の如く嫌う仲代もいい。
どこかヴァーグナーのムジークドラマを思わせる211分は、緊迫感を伴い一気呵成に見せかつ魅せ、救済し得ないカタストロフを迎える。手元に置いて損のない作品だ。ただ、全体にナレーションが多いのが興を殺ぐ。また、小説冒頭で大介と長女が、ロテル・ジョルジュ・サンクにいると錯覚してフランス語で会話を交わし、長女が「あらいやだ、お父様、今は日本ですのよ」と言うシーンは、虚妄なる華麗さのメタファとして優れ、これは再現して欲しかった。そのため★四個とした。
佐分利信さんの映画 ★★★★★
佐分利信さんの圧倒的な存在感。これだけでも、テレビドラマは太刀打ちできない。それと、月丘夢路さんと京マチ子さんが素晴しい。この3人を見るだけでも、価値が有る作品。
原作のイメージ通りのキャスティング ★★★★★
万俵家の新年を迎える行事の志摩のホテルでの食事での会話。原作に出てくる海外の一流ブランドの名前がバシバシ出てくる凄さ。
この映画を見ても、たぶん当時の一般の観客にはわかりずらいということで、相当割愛されたであろう会話。この時代にどれだけの日本人が知っていただろうか?と思わせる、財閥ならではの生活。
まさに「華麗なる一族」である。
万俵家の当主役の佐分利信の重厚さと狡猾さ。京マチコの肉感的な魅力としたたかさ、月丘夢路の気品と美貌・・・この三人だけ並べても原作通りのイメージの配役。
テレビ版で当主を演じた、北大路欣也はまだ若く端役。時の流れを感じる。
仲代達也、田宮二郎など名優たちが目白押しの豪華作品。
あまりにも「華麗なる俳優陣」のため、クレジット順は、50音順になった。

陰惨なる一族 ★★★☆☆
 どうしても先年のテレビドラマとの比較になる。

 まず、画面も音楽も暗く陰鬱で往年のオールスターキャストにも関わらず、印象が大変暗い。逆に言えば、テレビドラマが軽過ぎたのかも知れない。

 ストーリーも、銀行合併に親子間の骨肉の争い絡めた陰惨なもの。妻妾同衾も含め、ちょっとセンセーショナル過ぎる設定かも知れない。佐分利信、仲代達矢、目黒祐樹、京マチ子、月丘夢路、田宮二郎、中山麻里、山本陽子と配役も揃いもそろって、クセのある臭い俳優たち。ちょっと胃にもたれそうだ。唯一、次女役の酒井和歌子だけが清純派で爽やかな印象を与えられた。

 勿論、非現実的なキムタク主演ドラマに比べたら、こちらの方がよっぽど現実的。

 現在の4大メガバンク誕生の背景にはこのような凄惨な歴史があったことを知るだけでも勉強になると思う。
佐分利信のえげつなさと仲代達矢の目力 ★★★★☆
言うまでもなく山崎豊子原作の映画化作品。1974年上映。出演は仲代達矢、佐分利信、目黒祐樹、月丘夢路、京マチ子、山本陽子、酒井和歌子、中山麻里ほか。中村伸郎、小沢栄太郎、田宮二郎、志村喬、加藤嘉、花沢徳衛、平田昭彦、金田龍之介、下川辰平、西村晃などのすでに召されてしまった懐かしい名前も見られます。何と2時間半以上にも及ぶ長尺で途中でインターミッションが入ります。

迂闊というか、不幸というかこの作品を観る前に例の大手事務所所属の人気男性タレントが主演したテレビドラマを見てしまったので、どうしてもその比較になってしまいます。映画とドラマの違いはよく理解しているつもりですが、まず演者の重厚感と迫力が違います。仲代達矢の目力佐分利信の比類なきえげつなさと狡猾さは、テレビドラマとでは比べるまでもありません。京マチ子の徹底した専横ぶりも、テレビの鈴木京香では荷が重すぎます。あのテレビドラマを見て「素晴らしい」と思った方は、ぜひともこの映画版を見ていただけたらと思います。いかに、いまの演者を含めたテレビドラマが薄っぺらく、いかに現実離れしたものであるかがわかるはずです。ちなみに改めて言うまでもなく、北大路欣也は万俵家の末娘の恋人役から、万俵コンツェルンの総帥・万俵大介へとステップアップし、テレビでは唯一重厚感を醸し出していました。