看板に偽りあり
★☆☆☆☆
結論から言うと「美人は得をするか?」という疑問の答えを求めてこの本を買う人はひどい失望、あるいは怒りさえも覚えて、本書を屑籠に投げ込むことだろう。なぜなら、どうひっくり返しても、本書には「美人は得をするか?」という疑問に対する答えは書かれていないばかりか、全くこの問題に触れてさえもしないからだ。いったい、本書のタイトルは何なんだろう。私のような、「美人は得をするか?」という疑問を終生持ち続けている人間を愚弄するためだけに付けられたタイトルとしか思えない。本書の内容が科学的であり、優れた知見が随所に見られるということが、仮にあったとしても、本書のタイトルは明らかに「詐欺」である。