本書は、2006年にイムマヌエル総合伝道団創立50周年を記念して発行された新訳『キリスト者の完全』の電子書籍版である。

十八世紀、英国のメソジストによる信仰復興運動を導いたジョン・ウェスレー。
その使命は「聖書的ホーリネスによって英国と教会を改革すること」であった。

・・・『キリスト者の完全』は、おそらくウェスレーの著作で最も世に知られていると思う。
しかし、これは決してウェスレーとその神学の入門書とはなり得ない。
本書はこの主題に関してウェスレーが書き下ろしたものではなく、全き聖化のリバイバルの中で様々な誤解に対する回答として、それまでのメソジストの展開の中で自分がどのようにこの主題を展開してきたかを、自分が出版してきたものからの抜粋をつなぎ合わせてまとめているにすぎない。
したがって、注なしに本書を読むことは誤解を招くことであり、内容を読み取ることは困難であろう。
　古典書に妙な注釈をつけることは避けなければならないが、日本ではまだまだ不足しているウェスレー基礎研究の一資料として、本書を役立てていただくために、あえて注を入れた。・・・まえがきより


●藤本　満牧師による新しい訳と、詳細な解説・注釈付き。

●電子書籍の特性を活かし、注釈には全てリンクが貼られ、大変読みやすい。

訳者紹介
藤本　満（1957年京都生まれ）
一橋大学、米国アズベリー神学校、ドリュー大学大学院（Ph.D.歴史神学）を経て、イムマヌエル高津キリスト教会牧師（1986年〜）イムマヌエル綜合伝道団代表（2012年〜）