これはお奨め
★★★★★
いつもの「現代のエスプリ」をイメージして、この号を手に取ると驚くことは、間違いない。
映画オタクの精神科医が集まって、戦争映画に描かれたPTSDから黒澤明論まで、好きなことを言っている。そして、面白い。マスコミの寵児和田秀樹が実は映画監督になりたかったとは!
冒頭の座談会を本屋で立ち読みするだけでも十分。もっと読みたくなったら買っていって、ゆっくり読めばいい。ホロコーストにやけに詳しい精神科医が延々と話し始めて、司会者があせりまくって、映画の話に戻そうとしているのが手に取るようにわかる。映画好きはどこでも同じだということだ。