マーケティングについての心構えを知るには絶好の本である。フレームワークは一切ないが、コカコーラ社の元マーケティング最高責任者がどんな観点で物事を考えてきたか、リアルな姿が描かれている。「マーケティングならたくさん本を読んだ。もう知っている」と思う方にもお勧めです。
本書にも指摘されているように、我々マーケッターはクリエイティブの名のもとに斬新なキャンペーンを企画し注目を集めようとすることが多い。セルジオ・ジーマンは指摘する「それはビジネスのゴール(利益を上げる)とは本当に合致しているのか?」私自身、頭では理解していたが、全ての行動が一致していたか、、、と問われると恥ずかしながら自信がない。
この本は、マーケ担当者がテキストにするような理論を書いたものではなく、ビジネスやマーケティングに対する考え方を再確認するのに絶好だと思う。私には、”ビジネスを進めるならゴールを知り、信念と情熱を持て!”と著者に言われているような気がした。
是非多くの人にお勧めしたい。そして読んだ後は、実行あるのみ!