月世界探険記
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昭和初期の作家である海野十三の作品。作者は逓信省電気試験所に勤務の傍ら、科学小説を書き続け、後に日本SFの父とも呼ばれる。「海野十三全集第8巻 火星兵団」[三一書房、1989(平成元)年]に収録。六角進少年と艇長蜂谷学士が新宇宙艇で月へ行く支度をしている。目的は二つ。十年前に月へロケットで向ったまま行方不明になった父六角博士たちの行方を知るため、そして月の「危難の海」にいる(?)奇怪な異物の正体を探るためであった。だが、思わぬ事件が直前に勃発し、事態は予想もつかぬ方向へ。