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五体不満足 完全版 (講談社文庫)

価格: ¥540
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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 「満開の桜に、やわらかな陽射し。やさしい1日だった…」。先天性四肢切断という「超個性的な姿で誕生」した日を、著者はそんな言葉で描写している。そして「生まれてきただけでビックリされるなんて、桃太郎とボクくらいのものだろう」という感想を書きつけた後で、1ヵ月後に行われた母との対面の様子を紹介する。そのとき母は単純に「かわいい」と言ったのだと――。

   一見客観的な文体でつづられたこの「まえがき」は、ある意味で「神話」である。生後1ヵ月の子に確実な記憶などあるはずはないし、周囲にも何らかの単純化の配慮があったことが、容易にわかるからだ。

   しかし、周囲の事情は問題ではない。大事なのは、「神話」によって培われた著者の強い自己肯定感覚の力である。「靴の代わりに車椅子に乗る」と言い、障害を個性としてとらえてやまない著者の芯の強さは、この自己肯定感覚なしには考えられないからだ。

   本書につづられた著者のアイデンティティー獲得を巡る格闘は、明るく感動的で説得力に満ちている。障害は個性だという主張にも、多くの読者に受け入れられる普遍性があると思う(若者は、誰でも障害者と自己認識しているという言い方だって可能なのだから)。

   しかし、と考える。「かわいい」と言ってくれない両親がいなかったらどうなるのか。世の中には、むしろそんな人の方が多いのではないのかと。この問題の解決は、むろん著者の課題ではないにしても。(今野哲男)

子供たちにぜひ ★★★★★
子供が授業でこの本のことを掘り下げたらしく、
今までなんとなく読まずに過ごしてきた私自身も
興味を持ちました。
検索したら、青い鳥文庫からも出版されていて、
早速子供と一緒に注文してみました。
さすが、子供たちに人気の青い鳥文庫、ルビもふってあって
学校に持っていっても、大きさも重さも負担になりません。
この本購入後、偶然、乙武さんの講演会を聞く機会に
恵まれました。
目の前の彼は、本の中の彼そのまま、いえ、それ以上に
明るく正直そうでおおらかな、男性でした。
小学校での教師経験から、子供たちの目からみた乙武さん
をおもしろく客観的に話してくれました。
子供たちと、障害をもつってどんなことなのか、を
話すきっかけになった本です。
前向きな人 ★★★★☆
乙武さんは前向きで、チャレンジ精神が旺盛な人だと思いました。
積極的な生き方が、まわりの協力が得られたのだと思います。
最近はパラリンピックなど障害者スポーツも盛んになってきて、
障害者でもいろいろ活躍の場が増えてきました。
この本は完全版となっていますが、社会に出てからの
その後もきになります。
先入観の影響力・両親の影響力・子供向けの自己啓発書、の側面があります ★★★☆☆
人間は先入観がないと、物事を理解したり把握できません。それは大抵は言語と経験に
基づいています。だから、人間は誰しも先入観や思い込みを持つものです。ですが、
どのような先入観を持つかによって、その後の展開は全く異なってきます。筆者の場合が
そうでした。筆者は自分自身が障害者という先入観・思い込みを持ちませんでした。その
結果が、彼の生き方に反映されているように思います。

先入観や思い込みは、教育や経験に大きく左右されます。彼に幸運にもしょうがいしゃでは
ないという先入観=価値観を持てたのは、ご両親の大らかさ・良い意味で常識に縛られない
強さのおかげだったと思います。私は幼少の頃病弱だったのですが、20代は良く基礎体力
が無いと嘆いてばかりでした。今では、弱者に優しくできる源になってくれていると思える
ようになりました。このように自力でも価値観を変える事はできますが、とても苦労しまし
た。子供時代に両親が与える影響力ほど大きいものはありませんから。

最後に子供向けの自己啓発書の側面について。彼は成功者です。成功者は普通の方より努力
しています。そして何より違った哲学に基づいて生きています。成功する為の哲学は、自己
啓発向けの良書に数多く記されていますが、その端々がこの本には書かれていました。ただ
この文章だけでは定着は難しいかもしれません。
読んでみてよかった ★★★★☆
障害を持つ子供の親です。

この本を読むのに、なかなか勇気が出なくて、読むのが少し怖くて、
長年気になりながら、やっと手に取りました。

文章に乙武さんのお母様が出てこない場面でも、この時お母様はどんな気持ち
だったろう?などと想像しながら、自分に重ねながら丁寧に読みました。

普通の小学校に通わせる為に交渉し、入学後は廊下で毎日待機されていたと
サラッと書いてありましたが、並大抵のことではありません。
自分もそれくらいの覚悟で将来頑張っていきたいと、そして家族みんな笑顔で
生きていきたいと思いました。勇気をもらえた一冊でした。
元気がもらえる本 ★★★★★
非常に前向きな筆者の考え方というのを感じました。
障碍者であることをハンデに考えずに、いろんなことにチャレンジしているということに感動しました。
周りの人たち、特にご両親への感謝を忘れていないことも伝わってきました。
非常に元気をもらえる一冊です。