第1章 満蒙に理想は実現せず に関して
★★★★☆
半藤一利氏の昭和史分析の鋭さに関してはこれまで数冊の著書”ノモンハンの夏””昭和史”などに接し大変感服しており、氏の取材、調査の正確さ、時にさまざまな史実分析のユニークさに驚いたりしております。さて、”昭和を振り回した6人男たち”に関しては1つの疑問があります。利根川裕氏が書かれた”第1章、世界最終戦論と石原莞爾”における”皇道派vs統制派”の項、日本陸軍内の抗争についてのくだりで、”明治以来日本の陸軍は長州が握っていた。大山巌だって乃木希典だって、長州の出身です。”といっておられますが、大山元帥は薩摩出身ではなかったでしょうか。西郷隆盛の従弟であったと記憶しておりますが、私の記憶違いでしたら大変恐縮ですが、少し気にかかったので指摘してみました。